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○スティーブン・キングの電子書籍

 米国の有名ホラー作家スティーブン・キング(Stephen King)氏の最新作がサ イモン&シャスター社から電子書籍として販売されました。この作品はRiding the Bulletという題名で紙の書籍にした場合66ページ程度の長さで値段は2ド ル50セント(約270円)とのことです。また販売開始後48時間で約50万部を販売 したとのことです。アクセスの集中でサーバーがダウンするなどのトラブルも あったということで、その人気ぶりがうかがわれます。

○第3のe-text

 まぐまぐで行われた文学をメールマガジンで配信するという全日本文学(e-t ext)全集、グーテンベルク21による落語を配信するというe-textに続き、iモ ード向けのe-textがWritingSpaceから登場しました。

http://www.mag2.com/m/0000010863.htm
http://www.gutenberg21.co.jp/rakugo.htm
http://www.writing-space.com/etext/

○電子文庫パブリ

 角川書店、講談社、光文社、集英社、新潮社、中央公論新社、徳間書店、分 藝春秋の8社が共同で電子文庫パブリというインターネットモールを開設し、 電子書籍のダウンロード販売を展開するとの話しがあります。

○東京国際ブックフェア2000

 東京国際ブックフェア2000が4月20日から23日にかけて東京ビックサイトで 開催されました。

○電子書籍の悦楽が更新

 2000年5月25日頃に電子書籍という潮流と連係している姉妹サイトである電子書籍の悦楽が今まで1ページで表示していた内容をテーマ別にそれぞれ独立したページに変更しました。
 えっ、ということは、renya.comの該当もリンクも変更しないといけないって事ですね。

http://www.ayati.com/book/

○iPublish.com

 米国タイム・ワーナー社は2001年はじめに電子出版部門を設立すると発表。 新部門名はiPublish.comで独立した編集や販売スタッフを備える他、同社が紙 で販売してきた本も扱う。値段を紙よりも低価格に抑える事が出来るというの が特徴。

 既存の出版社が本格的に電子書籍へ参入するのは初とのこと。懐疑的な見方 も多い中、電子書籍らしさをどうだせるかが成功の鍵を握ると思います。

○Pocket PC向け無料ダウンロード

 米国マイクロソフト社はSimon&Schuster社が版権を持つ小説スタートレック の15作品をBarnesandNoble.com社の専用サイトから無償ダウンロード出来るサ ービスを期間限定で提供。読むためにはWindows CEの後継であるPocket PCと 専用のMicrosoft Readerが必要となっている。また、Random House社が版権を 持つMichael Crichton氏の最新作TimeLineも無料ダウンロード出来る。

 ハードを売るためにはソフトが重要。そのソフトの一翼を電子書籍が担うよ うになってきたみたいですね。  

○beenz.comが日本での営業開始

 チャールズ・コーエンが創設し、1999年3月にサービスを開始した、現在世 界で400社以上が加盟しているウェブ上で利用するオープンなポイントシステ ムを運営しているbeenz.comが日本法人として株式会社ビーンズ・ドット・コ ム・ジャパンを2000年3月に米国本社と日本オラクル、光通信、ソフトバンク ・イーコマースと合弁で資本金3億円で設立し、2000年6月19日から本格的に日 本での営業をスタートしました。

 ちょっと違うかなという気はしますが、なかなか普及しない少額決済に対す る1つの解決策ではないかと思います。

http://www.beenz.com/

○スティーブン・キングの新たな動き

 2000年3月に発売され50万部を超える大ヒットを記録した電子書籍Riding th e Bulletの作者スティーブン・キングの公式サイトに6月9日、あるメッセージ が掲載されました。
 詳しい事は以下のURLをご覧ください。

http://www.hotwired.co.jp/news/news/20000613204.html

 作者の立場からすると現在の著作権保護の技術に大きな不満があるようです ね。でも、作者が満足するレベルって、果たして読者の満足が得られるのか、 考えてしまいます。

http://www.stephenking.com/

 支払率が75パーセントを切ると販売中止となります。

○MMブックシリーズ

 北陸電算株式会社印刷出版事業部によるインターネットの書籍工場直営店千 年紀書店によるMMブックシリーズは2000年6月20日に久保有政さんによる「辞 書なしで英語がスラスラ読める」と西通・西田良人さんによる「5分で出来る! おつまみレシピ」とsuika(^s^)さんによる「今日の冗談」という3冊を同時に 発行しました。

http://www.hexnet.co.jp/

平井和正の新作がインターネットだけで読める

 幻魔大戦シリーズやウルフガイなどの作品で知られるSF作家の平井和正氏が 新作小説をインターネットでのみ販売するという試みを開始する。これはウル フガイシリーズの第3部にあたる新作「幻魔大戦DNA」の全13巻を2000年6月末 から毎月1冊ずつ順に発行するというもの。ファイル形式はPDF形式とTTZ形式。 値段は1冊500円で、BitCash、WebMoney、Smash、Acosisの各決済システムに対 応。

 平井氏は1994年にパソコン通信を使用して紙の書籍よりも1ヶ月はやく販売 して、約1万部の売り上げをあげたという実績を持つ。またその後も自身のウ ェブサイトなどで電子書籍の販売を続け、2000年6月までに販売した累計は4万 5000部部を超え、売り上げ総額は2000万円を突破している。

 今回発売されるのは最新書き下ろしの「月光魔術團」シリーズの第3弾。現 在のところ紙の書籍で発売される予定はないそうです。発売場所は1999年5月 に平井氏がプロデュースして作られ、有限会社ルナテックが運営している電子 出版サイト、e文庫。第1巻は2000年6月20日に発売され、その後は毎月20日に 発売の予定。

 またオフィシャルサイトのウルフガイ・ドットコムでは高校や大学時代に書 かれた未発表作品や単行本未収録作品などを読むことが出来ます。

ファイル形式の説明

 TTZというのはボイジャー社のT-Time専用のファイル形式で縦書き、ルビ付 きで日本語小説を読むことが出来ます。もちろん横書きでもオッケーです。ま た、文字サイズやフォント、字間や行間、背景色などを読者が自由に変更出来 ます。
 T-Timeには正規版と機能限定版があります。今回の作品は無償でダウンロー ドできる機能限定版で読むことが出来ます。
 また、同時にQuickTimeも必要です。
 今回の作品が対応しているのはT-Time v2.1.1及びQuickTime 3以上です。

 PDFというのはアドビ社のAcrobat Reader専用のファイル形式です。
 今回の作品が対応しているのはAcrobat Reader 4.0です。

関連URL

e文庫
http://www.ebunko.ne.jp/

ウルフガイ・ドットコム −平井和正ホームページ
http://www.wolfguy.com/

○renya.comダウンロードページ開設

 電子書籍に関する総合サイト、renya.com『電子書籍という潮流』は2000年6 月26日に電子書籍に関するダウンロードページを開設しました。
 現在setext対応ビュワー、MIVとLime1をダウンロードすることができます。

送料無料

 2000年内配送料無料としていたAmazon.co.jpとBOL Japanの両社は無料期間 を1ヶ月延長し、2001年1月も配送料無料としました。

http://www.amazon.co.jp/
http://www.jp.bol.com/

 ところで、Amazon.co.jpはすぐ届く物は本当にすぐ届きますが、なかなか届 かない物は本当になかなか届きません。絶版中の物というわけでもない本です から、もう少しはやくならないかなと利用していて思いました。

楽天ブックス

 日本最大級の電子モール楽天市場によるオンライン書店「楽天ブックス」が 2001年1月1日にプレオープンしました。本オープンは3月を予定しているとの 事です。

http://books.rakuten.co.jp/


電子書籍という潮流
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