「踊る大捜査線THE MOVIE」は1998年10月31日から東宝の配給により公開された映画で、この元々は1997年1月から3月までフジテレビ系列で放映されていたテレビシリーズ「踊る大捜査線」です。

 踊る大捜査線THE MOVIEを1998年11月10日の午後2時10分からの回と4時何分からの回の2度連続新宿文化シネマ2で見ました。

 元々のテレビシリーズは実はほとんど見ていませんでした。テレビをつけたときにやっていたらそのまま見るという感じでした。それは、テレビスペシャル版でもあまり変わりませんでした。ただ、実家の父と弟は大ファンだったようですが。

 今回の全体の出来は十分に及第点で、人に自信を持ってお薦めできる作品だと思います。2時間という時間はあっと言う間でした。

 ああいう犯罪を犯罪と認識しないでゲーム感覚で行うガキと子供をしかる事が出来ない親がこの現実社会にもいるのだろうか。おそらくいるだろう。これは、とても恐ろしい事だと思う。
 こういう犯罪に対して現行の刑法制度では対応出来ないと考える。

 今回の映画は直前に放映されたテレビスペシャルと連動しているが、テレビスペシャルを見ていなくても全然問題はない。しかし、見ている方がもっと深くわかると思う。

 警察機構の重症の官僚病。本庁とその官僚のエゴイズム。本店と支店、違った本庁(警視庁)と所轄署の情報共有のなさ。下への過剰な介入と責任転化。

 infoseekが随分目に付いた。チャット部屋に飛ぶパソコンの画面でもわざわざ1度infoseekを経由しているし、ノートパソコンに貼ってあるステッカーはいうまでもない。

 いくつもの事件を同時に展開しているためどうしても多少は浅くなってしまう。1つ1つの事件をとってみるとどれも単純に解決してしまっている。まあ、草でもしないと収集がつかないというのはその通りなのだが。
 小泉今日子扮する妖しい女性も影に隠れてしまった。

 湾岸署の署長、副署長、課長の3人組を中心とするギャグが散りばめられていたのは良かったと思う。本編の邪魔にもならないし。

 室井さんの「死んでなかったのか」は劇場笑いでつつまれた。

 4webやinfawebなどありそうでないアドレスには笑ってしまいました。

 まだまだ続くような終り方をしている。はたしてどうするのだろうか。


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