移植病院としては、心臓が東京女子医大、大阪大、国立循環器病センター、肝臓が信州大、京都大、肺が東北大、阪大、京大、岡山大。

第1例目

2月25日 17:30 家族が脳死での臓器移植を承諾 22:50 1回目の判定は脳死でないと厚生省 26日 09:00 マスコミに対して批判 19:30 再診断で臨床的脳死 28日 15:07 臓器摘出手術開始  臓器移植の透明性は確保しなければなりません。 高知赤十字病院 2/22くもまっか 25脳死とはいえない。 27第1回脳死判定 28未明脳死判定 心臓、肝臓、腎臓、角膜を6人に移植

2例目

 5月12日の未明、2例目の法律に従った脳死判定が行われた。
 NHK、フジは病院名を公開、テレビ朝日は非公開の感じ。東京都内の病院という言い方。MXTVも公開。TV東京も非公開。  臓器の移植に関する法律(臓器移植法)が平成9年10月16日に施行された後(臓器移植法については http://www.renya.com/library/1997l104.txt にあります。)、初めて法律に基づいた脳死判定と脳死からの臓器移植が行われたのは、施行から1年半ほどたった平成11年の2月28日の事。それから2ヶ月半ほどたった5月12日。国内2例目となる法律に基づいた脳死判定が行われました。  まず亡くなられた臓器提供者の方のご冥福を心からお祈り申し上げます。  脳死判定から移植に至る手順は、(1)「臨床的脳死」→(2)「提供者(ドナー)本人意思確認」→(3)「ドナー家族承諾」→(4)「第1回脳死判定」→(5)「6時間」→(6)「第2回脳死判定」→(7)「被提供者(レシピエント)選定」→(8)「摘出手術」→(9)「移植手術」となります。そして、第2回脳死判定の結果脳死と判定されると、その時刻が死亡時刻となります。  提供者の方は東京新宿区の慶應義塾大学病院に入院していた30歳代の男性の方。5月11日午前9時50分に日本臓器移植ネットワークに連絡。午後1時5分に家族からの書面での承諾。午後5時12分から午後7時31分にかけて1回目の法律に基づく脳死判定。5月12日午前1時31分から午前3時25分にかけて2回目の脳死判定。この終了時刻を持って、法的に脳死と判定されました。  今回は大阪府の国立循環器病センターで心臓の移植手術が、東京大医科学研究所と千葉県の国立佐倉病院で腎臓の移植手術がそれぞれ行われました。  心臓の移植手術は時間との戦いという事もあり、今回はジェット機が利用されました。  思ったより早く2例目が行われた事は、今後の事を考えると喜ばしい事と言えると思います。  プライバシーの保護と医療の透明性という難しい問題が2月末の事例から起こっています。  今回の第2回脳死判定後の記者会見というのは、高知の事例を考えると妥当かもしれないと考えています。第2回の脳死判定というのは、法律に基づく脳死が認定されるという事です。  適時情報公開が事実上不可能になったのは、高知での事例の時のマスコミの自分勝手な行動のせいだということを自覚しているのだろうか。  脳死を期待する報道ということを本気で考えているのだろうか。  脳死からの臓器移植について、知る人が増えるというのは大変いい事だと思います。それが賛成であっても反対であってもいいんです。多くの人に知ってもらう事が大事だと思います。  当日はかなりの時間を割いて報道していた各テレビ局だが、次の日には和歌山毒物カレー事件の初公判が行われた為、扱いはかなり小さくなりました。  初の脳死からの心臓の提供を受けた患者は手術から75日後の5月14日に大阪大学付属病院を退院しました。

3例目

 宮城県古川市の古川市立病院で脳死と宣告された方からの臓器提供が6月14日の午後から行われました。

 


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