魔法の国ザンス・シリーズ

 魔法の国ザンス・シリーズはピアズ・アンソニイ(Piers Anthony)著、山田順子訳でハヤカワ文庫FTから発売されています。

邦題原題備考
01カメレオンの呪文A Spell for Chameleon魔法の国ザンスでは誰でも一人一つづつ固有の魔法の力を持っていた。しかし、ビンクだけはその力が表に現れることはなかった。魔法の力がないものはザンスを去らなければならない。ビンクはよき魔法使いハンフリーに自らの魔法の力を問う旅にでる。しかし、ハンフリーでもはっきりと告げることができなかったため、ビンクはザンスを去る。そこで20年前にザンスを追放された悪しき魔法使いトレントと出会う。トレントはザンスに帰ろうとしていた。様々な出来事の後ビンクとトレントはザンスに戻る。その時、王が死に、トレントは王になり、ビンクはトレントによってなんらかの魔法の力があるということを認められ、ザンスで暮らすことが許され、そしてその長い旅の要所要所で魔法により姿が変わっていながらもビンクを助けたカメレオンと結婚するのだった。
02魔王の聖域Source of Magic魔法の国、ザンス。その魔法の源の探検に王の特使としてビンクが出発した。
03ルーグナ城の秘密Castle Roogna生まれながらに命無き物との会話という魔法使い級の力を持つドオアは次期国王候補の筆頭だった。
04魔法の通廊Centaur Aisle
05人喰い鬼の探索Ogre, Ogre
06夢馬の使命Night Mare
07王女とドラゴンDragon on a Pedestal
08幽霊の勇士Crewel Lye : A Caustic Yarn
09ゴーレムの挑戦Golem in the Gears
10悪魔の挑発Vale of the Voleザンス・シリーズ第2部スタートの巻。
11王子と二人の婚約者Heaven Cent
12マーフィの呪いMan from Mundania
13セントールの選択Isle of View
14魔法使いの困惑Question Quest
15ゴブリン娘と魔法の杖The Color of Her Panties
16ナーダ王女の憂欝Demons Don't Dream
17名誉王トレントの決断Harpy Thyme
18ガーゴイルの誓いGeis of the Gargoyle
19女悪魔の任務Roc and a Hard Place
20魔王とひとしずくの涙Yon Ill Wind
21邦題未定Faun & Games
22邦題未定Zombie Lover
23邦題未定Xone of Contention
24邦題未定The Dastard
25邦題未定Swell Foop
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amazon image  2002年1月中旬に魔法の国ザンス14『魔法使いの困惑』が発売されます。
 「ラクーナは地獄の待合室で、ついに魔法使いハンフリーを見つけだすことに成功したが!?」ということですが、発売日はどうやら18日の様です。しかし、直前になっても正確な発売日がわからないのは探すのに苦労してしまいますです、はい。

ai  2003年10月24日にシリーズ第15弾になるゴブリン娘と魔法の杖が発売されるとのことです。谷山浩子さんが解説を書いているとの事。フィリピン駐在の関係のため、書店ですぐに買えるという状況ではないので、2003年10月28日にAmazon.co.jpで注文しました。そして11月4日に到着し、12月7日に初めての読了となっています。
 少なくともこの巻に関してはこう言えるかもしれない。最初に解説を読んでもかまわない。いや、最初に解説を読んだ方がいいかもしれない。帯でも書かれているが、今回の解説は谷山浩子さんが書かれている。ボクは彼女がザンスのファンだとは知らなかった。そう思いながら、解説を読み出したら…。とにかく、まずは解説からでも本文からでもいいですが、読みましょう〜。

カメレオンの呪文の登場人物とキーワード

人間(元人間、人間に限りなく近い者)

 我々と同じ人間。一人一人固有の魔法の力を一つ持つ。しかし、その魔法の力には大きな差がある。その中で強大な力を持つ者を魔法使い、女性なら魔女という。

ビンク
魔法の力がないため、ザンスを去らなければならない宿命を持つ青年。かすかな望みをもってよき魔法使いハンフリーを訪ねるが、結局はマンダニアに追放される。しかし、本当は魔法使い級の強い謎の力を持っている。
サブリナ
何でも立体的に描き出すことが出来るホログラフの力を持つ。
ビンクの婚約者。ビンクにハンフリーの元へ探求の旅に行くように勧める。
よき魔法使いハンフリー
知識情報の力を持つ魔法使い。
1年の奉公と引き換えにどのような質問にも答えてくれる。しかし、彼に答を求めるには3つの課題をクリアしなければならない。
ジャスティン
少し離れて、声帯を使わずに、誠実な発音が出来る、声の投射の力。
20年前、邪悪な魔法使いトレントに木に変身させられた。村の人々は時々彼に助言を求める。
ビアンカ
狭い範囲で5秒間だけ時間を飛び越えることが出来る、再生の力。
ビンクの母。
ローランド
彼が睨んだ者はその場で凍り付き、術が解かれるまで身動きできない、金縛りの凝視の力。
ビンクの父。
嵐の王
天気を操る魔法使い。
既に老いてしまい、魔法の力も衰えたため、引退する分別も失っている。
カメレオン(ウィン・ディー・ファンション)
容姿と知性が反対に変化する。綺麗なときは馬鹿で、醜いときは賢い。
この「カメレオンの呪文」の本質的問題。
美しく愚かなウィン、並みの容貌で並みの頭のディー、醜く賢いファンション。これが一月で完全に1周する。
ドナルド
空を飛ぶ力。
探鉱者だが、死んで亡霊になって大裂け目にいた。
魔女のアイリス
めくらましの力を持つ、魔女。めくらましとは何が本物か正確にそれを知ることは不可能な術。その力は非常に強力で、香もすれば味もする、また触れることもできる。
ビンクを王にすることによって、自分が実権を握ろうと画策する。ザンスでは王には魔法使い、つまり男しかなれないのだ。
クロンビー
捜し物ならなんでもその方向を知ることが出来る力。
王の兵士で伍長。彼の母親は人の心を読む事が出来る魔法の力を持っていたため、彼は女性不信となった。
邪悪な魔法使いトレント
あらゆる生命あるものを別のどのような種にも変更することが出来る、変身術師。
20年前に王位に就こうとしたが、嵐の王に敗れマンダニアに追放された。しかし、マンダニアで軍隊の将軍になっていて、シールド石の力を一時的に無効にしてザンスへ帰ろうと画策。
ルーグナ
自分自身の目的の為の魔法の改良という力。
800年前、第4次移住時代の魔法使いの王。ルーグナ城を建築。その時の詳しい話しはシリーズ第3弾ルーグナ城の秘密にある。
ミリー
ルーグナ城にいる幽霊。

セントール

 人間と馬の混血で、上半身が人間、下半身が馬。頭がよく、教えるのがうまいので教師になる者が多い。セントールは自らが魔法の力を持つこと、そしてそれを使うことを是としない。

チェスター
チェリー
レディ・セントール
隠者ハーマン
鬼火を呼び出す力。
魔法を使ったため、10年前に群れを追放された。

様々な種

 ザンスには様々な混血種がいるので、数が少ない種の者はここで紹介する。

谷ドラゴン
大裂け目の中に住んでいる。大裂け目には忘却のまじないがかかっていて、ここを離れると忘れてしまう。
触手木
ザンスの中で最も恐ろしい植物のひとつ。
ボールガード
悪魔。ハンフリーに1年間の奉公をしている。
ニッケルサソリ
日の当たらない地の裂け目に生息している。サソリによくにているが、その5倍ほどはあり、その力は強力。
バシリスク
睨んだ者に致命的打撃を与える、ちっぽけな翼トカゲ。
ハーピー
人間の顔と胸を持ち、腕の代わりにベトベトする大きな翼を持ち、その胴体は太った鳥という体をしている。汚い、残忍の塊のような生き物。
ぴくぴく虫
ザンス最大の脅威。
絶滅したと思われていたが、まだ生き残りがいた。
半分に切れば2匹になるので、叩きつぶすか、かみ砕くか、燃やすか、おぼれさせなければならない。そして、1匹も逃してはならない。

地名

ザンス
魔法が全てを支配する王国。その国に住む人は必ず一つの固有の魔法の力を持つ。まったく同一の魔法の力は存在しない。25歳までに魔法の力を発揮出来ない者はザンスを去らなければならない。
北の村
嵐の王が住んでいる村。
マンダニア
ザンスの外。魔法が一切ない。

キーワード

気になる言葉を説明。

王の道
魔法で保護された道。旅の途中でこの道をはずれるとどうなるかわからない。
シールド
ザンスとマンダニアとを隔てるバリア。マンダニア人の侵入を阻止している。
シールドに触れるということは死を意味する。
1世紀程前にものを魔法的に改造する魔法使いエベンツが作り上げた、シールド石が創り出している。
銀は邪悪な魔法から身を守ってくれる。
魔法的存在の者は魔法を持たない。
こういう原則がある。しかし、この原則には例外も多い。
ザンスの王位
魔法使いのみが王位に就くことが出来る。
癒しの水
あらゆる怪我や病気を直す。
ルーグナ城
800年前の魔法使いルーグナが建てた城。ルーグナ亡き後荒廃し、新たなる魔法使いの王を求めている。幽霊やゾンビーがいる。この城についての詳しい話しは、シリーズ第3弾、ルーグナ城の秘密に書かれている。
サクランボ弾
ゆっくり投げると1人で10人は倒せる。

関連リンク

Landscape of Xanth〜魔法の国ザンスのファンページ〜
チャルさんによる魔法の国ザンスのファンページ。日本語の中では最も充実したページだと思います。[01-01-02]
Piers Anthony
原作者ピアズ・アンソニイ氏の公式ウェブサイト。当然ながら英語サイトです。[01-01-02]
HAYAKAWA PUBLISHING CORPORATION's HOMEPAGE
翻訳版の出版元である早川書房のウェブサイト。[01-01-02]

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