今回の『ヒカルの碁』 by renya.com
- 第140局 決意
- 伊角さんとの対局の中でようやく佐為を見つけたヒカル。棋院にいるライバルの元へと走る。ある一言を言うために。そんなヒカルの目を見て桑原本因坊はこの道を歩く決意をしたかと悟る。囲碁は2人で打つ物。2人の天才が共に打つからこそ名局が生まれ、そしてその先にのみ神の一手は存在する。中学生にして本因坊リーグ入りを果たしたアキラ。ヒカルの決意を聞いたアキラもまた追いかけてこいと宣言する。
- 翌週はお休みです。
- 第141局 復帰初戦
- 週間少年ジャンプ 52号 2001.12.10
- 復活したヒカルは数日学校を休み感を取り戻し大手合いの日を迎えた。相手は若獅子戦の時に敗れた相手。一方葉瀬中ではヒカルの復帰を聞いて素直に喜ぶアカリ。大会は海王中に負け終わった。その結果3年は引退し、残るは1人となった。そこでこの囲碁部は筒井が1人ではじめたことを知る。手合い会場では早々に勝利を収めるアキラ。しかしヒカルの対局は見ないまま部屋を出る。既に自分以外では計れないと考える。そしてそれでもいい、問題ない。すぐに行われる名人戦1次予選の1回戦。その相手が進藤ヒカルなのだから。
- 力強く復活したヒカル。囲碁のプロにしろ高校進学にしろまずは教え子が元気な事が一番ですよね。
- 第142局 走り出した2人
- 復帰緒戦の大手合いの村上戦とそれに続く辻岡戦に連勝するヒカル。一方のアキラも各タイトル戦の予選で次々と高段者を撃破していく。そしてそんな2人を追う伊角達が繰り広げるプロ試験もスタートした。今囲碁界は新たな潮流を迎えようとしているかのようみ見えた。
- 第143局 碁界鳴動
- 週刊少年ジャンプ No.2 2002.1.8
- 緒方さんが塔矢4冠が引退したことによって空位となっていた碁聖戦を十段戦に続いて制し2冠を達成。桑原本因坊の揺さぶりにも動じないだけの貫録も出てきた。アキラはプロ最高峰の8人で争われる本因坊リーグに入り、座間王座との対局。そして塔矢行洋元名人は中国の北京チームとの契約を表明したという話しが流れる。その中国ではコンピュータによる神の一手を目指す若者もいる。
- 先週に引き続き囲碁界の新しい潮流そして鳴動を描いた1話となっています。
- 第144局 漸く(ようやく)この日が
- 週刊少年ジャンプ No.3 2002年1月15日 (2001年12月17日発売)
- 和谷の師匠である森下九段の研究会に出るために棋院に来たヒカルは倉田九段と出会った。話しは名人戦1次予選でのアキラ戦に。勝ったら途中までしか書いていない色紙のサインを最後まで書いてやるとはっぱをかけられるが、その色紙をどこにやったか覚えていないヒカルだった。去年の名人戦の2次予選で倉田がアキラを敗ったため、アキラと対戦出来たと礼を言うヒカル。この棋戦以外はアキラは上の方へ行っていてヒカルはまだ対局出来ないのだった。研究会でも絶好調ぶりを発揮するヒカル。家に帰るとアキラとの対局日が決まったという連絡が来ていた。そして対局日、前日。真剣な面もちでいるヒカルにアカリが週刊碁で見たよと対局の前日は緊張するのと聞く。それに対しアキラ戦は特別なんだと答えるヒカル。そしてアカリを家に誘い囲碁を打とうということに。アカリとだったらこのぴりぴりした感じも少しは収まるんじゃないかなと。そんなヒカルに対しアカリはなんかいい意味で変わったねと言ったのだった。そして翌日、ヒカルとアキラはそれぞれ自分の家を出たのだった。
- ヒカルとアカリ、この2人ってずっとこの2人なんだろうな、と思いました。さて、来週はいよいよすれ違ってきたアキラとヒカルの直接対戦でしょうか。この勝負はどうなるのか。そしてその後は。楽しみは尽きませんね。ヒカルが棋譜を見ていましたが、あれ、でも本因坊リーグでの座間王座とアキラ君との対局って結果どうなったのかな。それに世界アマ碁大会やプロ試験もどうなったのでしょう。
- 翌週はジャンプがお休みです。
- 第145局 ヒカルvsアキラ
- 週刊少年ジャンプ 2002年 4・5号合併号 (2001年12月29日初読)
- ついにこの日、ヒカルとアキラによる竜虎対決も日がきました。ヒカルは先について和田君などとお話しをしています。その中で伊角さんが全勝でプロ試験突破を決めたことを知ります。そうこうしている内にエレベータからアキラと越智が一緒に登場します。部屋では対局の前にヒカルとアキラの会話がありました。三将戦以来2年4ヶ月ぶりの対局、そんなになるのか、長かった。先の本因坊戦では元王座の座間さんには破れたアキラだけど、次に対局するときにはその時の僕ではないと言う。そしてヒカルもまた前の自分ではないという。そしてついに対局がはじまります。5時間の持ち時間がある対局とは思えない早打ち碁となりました。
- 第146局 ヒカルの碁
- 週刊少年ジャンプ 2002年1月23,29日 No.6,7 (2002年1月7日初読)
- ヒカルとアキラの真剣勝負。2年4ヶ月前、思わず立ち上がってしまった対局から何度も進藤の話しを聞き、棋譜を見た。そして実際に対局してみて感じたのだった。君こそ僕のライバルだと。そしてそんな中そのヒカルとの対局の中にSaiの面影までも感じる。一方世間では日中韓で18歳以下のJr.杯の開催の話しが出てきました。
- 翌週はまたまたジャンプがお休みです。
- ヒカルの碁というサブタイトルを見たときに、一瞬今回で最終回か…と思ってしまいました。
- 第147局 ボクだけがわかる
- 週刊少年ジャンプ 2002年02月04日 No.8 (2002年1月22日初読)
- 週刊碁の編集部で天野さんが若手棋士として進藤の名をあげる。そう塔矢アキラや進藤ヒカルらを筆頭に若手がどんどん伸びているのだ。その二人の対局は昼休みとなり、打ち掛けとなる。速いテンポで進んでいるヒカルとアキラの対局は混沌としている。思案した後、昼飯に行こうとするヒカルにアキラが話す。君の中にsaiを見た、と。
- 第148局 なつかしい笑顔
- 週刊少年ジャンプ 2002年02月11日 No.9 (2002年1月28日初読)
- 君の中にsaiを見た、でも君は君でいい。そういうアキラにお前にならいつか話せるかもなとヒカルは言う。そして2人はたわいもない口げんかをしながらエレベータを降り昼食へと向かった。激戦の後に家に帰ってきた時には既に夜だった。対局そのものははやい時間で終わったが、その後ずっと検討をしていたヒカルはすぐに休む。夢とわかる夢の中に笑って佐為がいた。今日のアキラとの一番は負けてしまった。しかしこれから多くの勝負をしていく。佐為、お前は何で消えてしまったんだ。お前は最後、笑っていたか。微笑むだけでなにも言わない佐為から扇子を渡され…。
- 中間カラーの今回でなんと佐為編終了ということでした。こういう風にいくとは思いませんでした。というか、今までが佐為編だったとは。
- 10号と11号と2週に渡ってお休みし、第12号から番外キャラ読み切りシリーズが数回に渡って続くそうです。第1回目は塔矢アキラ。センターカラー32ページで、ヒカルと出会う前にプロ棋士になるかどうかを悩んでいた頃のエピソードとのこと。そして第2回は加賀となっています。以降に著名なキャラクターの読み切りが続々登場とのことです。期待の第149局以降の新シリーズは今春からスタートの事。
- 第1回 塔矢アキラ
- 週刊少年ジャンプ 2002年03月04日 No.12 (2002年2月19日購入)
- 番外キャラ読み切りシリーズの第1弾。センターカラー読切32ページ。
- 碁会所の受付にある既に6年生ながらあまり痛んでいないランドセルの持ち主は塔矢名人の息子のアキラ君。今は若手のプロ棋士芦原さんと打っていた。来年中学のアキラだがプロになることをためらっていた。その理由について芦原さんが同い年くらいでライバルがいない環境をつまらないだろうと看破した。場面が変わってある会社の社長室。社長さんが4子置いても小学生に勝てないでいた。2000人の中から予選を勝ち上がった子ども名人戦の優勝者だった。しかし、表彰式の後に聞いた噂のために素直に喜ぶことが出来ないでいた。塔矢名人の碁会所があることを知った彼はその足で碁会所を訪ね、塔矢アキラとの対局を申し入れた。軽い感じのアキラに負けてたまるかと思い対局をはじめたが、対局がはじまってからのアキラの顔は一変していた。しかしその顔も残念な顔に変わっていた。あまりにも実力差がありすぎたのだった。日は変わって朝の名人とアキラ君の対局。久しぶりに父がほめてくれた。それを碁会所で市河さんなどに話すと塔矢先生はいつも誉めてくれていると話していることを聞いた。慢心なんかじゃない。迷わず歩いていくんだ。まっすぐ、プロの道を。そう考えついた時、ある少年が碁会所に入ってきた。運命を激変させるとも知らずに。
- 2002年3月4日にJCの第16巻が発売されます。
- 第2回 加賀鉄男
- 週刊少年ジャンプ 2002年3月11日 No.13 (2002年2月27日初読)
- 番外キャラ読み切りシリーズの第2弾。センターカラー読切31ページ。
- 将棋部の顧問に頼まれて久しぶりに葉瀬中を訪れる加賀。途中寄り道をして筒井が作り上げた囲碁部を覗いてみると部員は小池君が1人という状態に逆戻りしていた。あかりちゃんに励まされながら頑張って部員獲得に汗を流していた小池君は自分より強い1年に入ってもらおうと必死。で、その対局を見ていた加賀はどっちもどっちと断じて、乱入。伝説の筒井先輩となり7子を置いての対局も勝負にならず。そして将棋でも6枚落ちを宣言するのでした。で、翌日。伝説の筒井先輩が強いと聞き一緒になって悩んでしまうヒカルと三谷だったのでした。
- ちなみに、将棋の6枚落ちというのは飛車と角と桂馬2枚と香車2枚の計6枚を抜いた状態で対局を開始する事を言い、通常の将棋のハンディとしては最大ものとなります。
- 2002年5月1日にヒカルの碁イラスト集『彩 sai』が発売されます。
- 2月27日放送のTVアニメは第20局『プロへの道』
- 次号2002.3.18 No.14は休載となっています。
- No.15も連続して休載となっています。そして翌週に読み切り第3弾として奈瀬明日美ちゃんが登場します。
- 第3回 奈瀬明日美
- 週刊少年ジャンプ 2002年4月01日 No.16 (2002年3月18日初読)
- 番外キャラ読み切りシリーズの第3弾。読切31ページ。
- 自分より年下の進藤、和谷、越智が合格したプロ試験の後も院生を続けている奈瀬。しかし共にやってきた友人はここで院生を辞めるという。そして迷っている自分がいた。次の日曜日。研修を休んで16歳の女の子としてスケート場に友人と一緒に遊びに行く。そこで紹介された男の子とたまたま入った碁会所。ようやく囲碁を打つという自分のリズムを取り戻し、かっこいいところを見てもらおうとしたけど、男の子は気後れしてしまいました。まだ当分は院生を辞められそうにないな〜。
- 次回は三谷祐輝。ヒカルに出会う前の物語。
- 第4回 三谷祐輝
- 週刊少年ジャンプ 2002年4月8日 No.17 (2002年3月25日初読)
- 番外キャラ読み切りシリーズの第4弾。読切31ページ。
- 部屋に置いておいた新しいCDがお姉さんに見つかって兄弟喧嘩をした三谷君。学校の掲示板に囲碁部の勧誘のポスターが貼ってあるのを見て、学校に囲碁部があることを知る。でも、碁会所の方が面白いよ。1局1000円の賭け碁。しかしそう毎回勝てるわけではない。そこで整地の誤魔化しをして勝利をもぎ取る。でも、なかなかMDプレーヤーまでは届かない。そんな三谷君を見ていた席亭は麻雀店で素早い左腕を披露したダケさんに声をかけるのだった。
- 次回は第21号掲載で倉田厚(くらたあつし)編です。囲碁に出会う前に中学時代とのこと。
- 『ヒカルの碁』に続くゲームボーイ・アドバンス向けのゲーム第2弾が2002年夏に登場予定との事です。
- 第5回 倉田厚
- 週刊少年ジャンプ 2002年5月6日 No.21 (2002年4月22日初読)
- 番外キャラ読み切りシリーズの第5弾。読切31ページ。
- 20代の棋士の中でも最有力な人、倉田プロ。ヒカルがふと入ったラーメン屋で隣に座っていた男は教育実習の時に中学時代の倉田さんと出会っていた。当時の倉田さんは競馬にはまっていたのでした。競馬といっても中学生だから当然馬券は買いません。ただ1着の馬を予想するだけ。でも、全12レース全部を当てようと言うのだから、そのはまり方が半端じゃない。その倉田さんの本分は情報を分析して答えをだす。でも、最後は勝負感。
- ところで、教育実習ということはまだ学生ですよね…。ということは、まだ馬券は買っちゃいけないはずでは…。
- 次回は番外読み切りシリーズの最終回としてセンターカラー46ページで『藤原佐為』です。
- 第6回 藤原佐為
- 週刊少年ジャンプ 2002年5月13・20日 No.22・23 (2002年4月30日初読)
- ちょっとしたはずみで加賀の湯飲みを割ってしまったヒカルは代わりの品を探しに骨董品屋を冷やかします。そこでは店主が慶長の花器という品を別のお客さんに売り込んでいます。しかしそれを見た佐為はそれがその様な物ではないと見破ります。
- 待望の新シリーズは第26号より連載開始との事です。
これより新しい物はWatching of 『ヒカルの碁』 at renya.comにあります。
- 第一局 永遠のライバル (2001年10月10日)
- [前半]あかりと一緒に忍び込んだじいちゃんの倉の中で碁盤についている血を見たヒカルに藤原佐為(ふじわらのさい)となのる平安時代の囲碁の指南役がとりついた。
- [後半]碁会所で塔矢アキラという少年と置き石なしで囲碁を打ち始める。思わず泣き出してしまう佐為。佐為の声を聞きながら慣れない手つきで打っていくヒカル。定石の型が古いと看破するアキラ。九石を捨てた後の最善でも最強でもない一手、遥かなる高見から見おろされたアキラ。そして結果は…。碁会所は騒然となる。
- [感想]結構碁盤を見せる演出をしている。途中も終局盤面もしっかりと見せている。声の方も最初だけ佐為に若干違和感を感じただけで、後は特に感じなかった。絵の方も悪くないと思いました。ただ、盤面をだけを映している時間は結構あったり専門用語が出てきたりと囲碁と原作、どちらも知らない人にはちょっと難しいかなという気がしました。
- [その他]番組の最後にはゆかり先生のGo Go 囲碁なんていうのがあるのね。第1回目の今回は囲碁を楽しむには碁盤と碁石が必要。そして、白と黒の碁石を線と線がぶつかっている所に打つということを説明しました。
- 第二局 見ぬかれた急所!! (2001年10月17日)
- [前半]負けたことよりもその内容にショックを受けるアキラ。一方アカリが訪ねるとヒカルは囲碁教室に通い始めたらしい。そこでは初心者のヒカルに白川先生がアタリの説明とあわせてシチョウの説明をしてくる。自動販売機に興味津々の佐為はテレビにも興味津々。そして画面では天元戦が行われていた。対局者は現在神の一手に最も近いと言われる塔矢名人。佐為もただの打ち手ではないと見抜く。さて、碁会所で2目差で負けた先週の一手を並べ続けるアキラ。ヒカルはボーとしていることは多いが社会の点数はいいという普通の日常を送っていた。次の日曜日再び囲碁教室へと向かうヒカルとついてくるアカリ。桂馬の形の説明。その時ヒカルが言った答えはコミというルールが制定される前の昔の手だった。
- [後半]ニギリの説明のあとプロが打った碁を並べるように言われたヒカルとアカリだが、圧倒的上位者が下位者をいたぶるだけの碁に対しみんなが顔を背ける。そんあアコダさんがカツラだと見抜いたヒカルはちょっとしたいたずらをする。そして今日のところは帰されてしまう。アカリも怒って帰ってしまったあと、佐為を慰めるために先日もらったパンフレットを見て棋院で行われている全国子供囲碁大会へ。自分よりも小さい子もいる独特の世界。ここで佐為は千年前の情熱も今の子供達の熱気も同じ事を知る。見て回る内にちょっとした局面で佐為がポイントを説明すると思わず口に出してしまうヒカル。係りの人に連れて行かれてお説教の後に解放される。一方囲碁大会にヒカルが向かっているかもしれないと知ったアキラは急いで棋院へ向かう。その局面を見た緒方先生は思わずうなる。帰る途中のヒカルにぶつかった塔矢名人もその局面を見る。プロでもちょっと考える場面。そして息子であるアキラ以外にもそんな事が出来る子供がいるのなら遅かれ早かれやってくることを予言する。駆けつけたアキラは地下鉄の階段をあがったところでヒカルを見つける。やっと見つけた。
- [その他]梅沢由香里先生のGOGO囲碁のコーナーは石取りゲームをやりました。正解と大正解の違い。そう、囲碁で相手の石をとるには道のあるところだけ石をおいて相手をかこえばいいんです。
- [その他]次回予告。置き石が3石という実力。はいいとして、スポンサーのお知らせの背景の絵が何とも言えない絵でした。
- [感想]アタリやシチョウなどの基本的な囲碁の説明がありいいな。また白川先生などの名前の登場のさせ方がなかなか上手だと思った。ストーリー的には特に後半なんかは何というか怒られてばっかのヒカルという感じですね。
- 第三局 牙をむくアキラ (2001年10月24日)
- [前半]ヒカルをようやく見つけたアキラをヒカルもまた見つけ、塔矢じゃないかと話しかけるヒカル。大会の雰囲気をみんな真剣で感動したというヒカルに対して君は真剣になったことがないのかと疑問を口にするアキラはヒカルの手を見せてもらった。その手はとても碁石を普段持っている手には見えなかった。プロを目指すアキラに対してどれくらいお金がもらえるのかと問うヒカルに対してタイトルは全部で8冠あり賞金総額は1億8000万円と答える。この答えを聞いたヒカルは佐為に対して口にだしながらちょっとプロになってタイトルの1つや2つとってと話すヒカルにプロを侮辱する言葉だと激怒するアキラ。遙かなる高見を求めて苦悩するすべてのプロを侮辱するヒカルが碁打ちなわけがないと断じる。そして今から一局打とうと誘い、再び碁会所まで戻る。その列車の中で秀作のコスミという古い定石。そこに付け入る隙があると考えるアキラ。一方ヒカルはみんな冗談が通じないと考えていた。そして前回の碁は指導碁であることを話す佐為。ただの小学生ではないアキラが牙をむいてきた。それに対してどうするか考える佐為。碁会所まで戻り、ニギリの結果黒番となったヒカル。5目半のコミに対して最善の一手を極める幸せを考える。すがすがしい目をした将来有望な子供に対して頭をなでてやるのがよいかなどと考える佐為に対しコスミを求めるアキラ。そしてそれに応じる佐為。無言の中対局が進行していく。気迫みなぎるアキラ。盤面に集中するギャラリー。
- [後半]苦悶するアキラはやっとの思いで「ありません」と口にする。中押し、つまり負けを宣言したのだ。この結果に呆然とするギャラリー。すごい気迫だよと取り繕うヒカルだが、アキラが自分の言葉を聞いていないことに気づく。アキラは父との話しを思い出していた。努力を惜しまない才能と囲碁を愛する才能。これを信じて来た自分の前に大きな壁があると思うアキラ。苦悶するアキラの姿を見て佐為に対してなんて勝ち方をするんだと思うヒカル。彼は一太刀で首と胴を切り離すしかなかったと思う佐為。次の日、君は真剣になったことがないのかというアキラの言葉を反芻しながらそのことだけを考えながら一日を過ごしたヒカルは放課後自然と碁会所の前まで来てしまった。そこでヒカルを見つけたのは大会でヒカルを見た緒方だった。強引に碁会所の中にヒカルを連れて行くとその中にはアキラの父、塔矢名人がいた。君の実力が知りたいという名人に対して本因坊秀作の時代の好敵手と同じ気迫を感じる佐為は打つことを望む。石を3つ置く。アキラはいつもこれで打っていた。すさまじい気迫の中自分だけが仲間はずれと感じるようになるヒカルは自分が打ちたいと思うようになる。そして塔矢名人の打ち方が格好いいと感じる。アキラは2歳から囲碁を教えた。アマの大会にだしては伸びる子の芽を摘んでしまう。アキラは別格なのだ。そう考えている名人はそのアキラに勝った子供がいるということを信じられないと考えていた。一方ヒカルは輝く指先を見る内にあんな風に打てたらと考えるようになり、そして。
- [その他]梅沢由香里先生のGOGO囲碁のコーナーはゆうき君がなぜか碁盤の前にはいません。まわりを見渡すと縁側で羽織袴を着ています。そう、プロになるにはどうしたらいいのでしょうか。日本棋院の場合は年に1回プロ試験が行われますが、毎年5,6人しか合格しないという狭き門とのこと。
- [感想]佐為VSアキラの第2局もかなりの部分までしっかりと碁盤を見せていたと思います。とうか、碁盤だけの時間が結構長かったと思います。かなり本格囲碁アニメになっていると思いました。
- 第四局 将棋部の加賀 (2001年10月31日)
- [前半]塔矢名人との一局。名人の様に打ちたいと思い打った一手。ヒカルは佐為が自分の身体を乗っ取ったと考え、その場から走り去る。序盤の数手を見ただけの名人の感想は石の流れによどみが無くプロのお手本のようなものというものだった。しかし、最後の一手だけは異彩を放っていた。公園で思わず大声を上げるヒカル。しかしあの一手は紛れもなくヒカルが打った一手だという佐為。そこに犬の散歩をしているアカリに会う。彼女はここにくるまにヒカルの家に寄ったらしい。そして姉が通っている葉瀬中の創立祭にヒカルを誘う。ヒカルは断るが、その後ろから2時に校門の前だからねというアカリ。で、当日校門の前にはアカリは来なかった。お金を持っていない状態で校内に入るヒカル。そこで佐為はめざとく囲碁をやっているのを発見する。そこでは詰め碁に正解すると塔矢名人選詰め碁集をプレゼントするとのこと。まず最初の簡単なやつはヒカル自身でも解くことが出来た。次のもんだいは佐為があっさりと答えをだす。ポケットティッシュやオレンジジュースではなく詰め碁集をもらえる一番難しい奴を頼むヒカルにこれが解ければ塔矢アキラレベルだよという問題をだす。その名前にびっくりするヒカルの後ろからガムでカギとなる一手目を示す赤い髪の男。彼は将棋の方が100倍面白いという。
- [後半]塔矢アキラに勝ったというその男、加賀は昔アキラのいた囲碁教室に通っていた。問題をだしていた筒井は囲碁部を作ろうとしていた。3人そろえて団体戦にでれば学校に認めてもらう事が出来るということだった。賞品として詰め碁集を渡された加賀は思わずやぶりだしてしまう。彼は囲碁とそして塔矢アキラが大嫌いだった。そのわけを言えというヒカルに対し、碁石が左右どちらの手に入っているかあてろという。その彼に佐為は勝負強さを感じた。しかし怒り心頭のヒカルは左手を示す。しかし左手には碁石なかった。そして左手にもなかった。からかいがいのあるやつという加賀にたいしヒカルもアキラに勝てたのはアキラにやる気がなかったからだろうという。その言葉にたいして囲碁で決着をつけようと碁盤に前に座る加賀。ヒカルが勝ったら土下座でもなんでもしてやる、ただし加賀が勝ったら冬のプールにはいってもらおうという。佐為の指示にしたがって一局がはじまった。その一局の中、加賀は昔のことを思い出していた。父から2つも年下のアキラになぜ一度も勝てないのかと責められる。その現場をアキラは偶然聞いてしまった。対局の時アキラはボク負けようかと言った。そして終局してみるとコミを入れて1目半差で加賀は勝っていた。つまりアキラは加賀のことをライバルとして見ていなかった。そう感じた加賀はあっさりとあきらめた父への反発もあいまって囲碁から手を引いたのだった。そんな事を思い出しながらも盤面に目をやるとヒカルの事をやるなと感じていた。そして次第にそれは自分が振り回されているとすら感じるようになった。佐為もまたこの一局を楽しいと感じていた。アキラには及ばない物の面白い一手を返してくると。勝つことは容易だがそれよりも遊びの一手を試したいと。形成は五分五分か黒番つまりヒカルの方がいい状態で進んでいたそのとき、ヒカルの後ろを友人と話しながらアカリが通り過ぎた。思わずそちらに気をとられたヒカルは誤った場所に碁石を置いてしまう。まったが通用するはずもなし。その一手で一気に形成が傾いた。加賀は投了かいと問いかけた。
- [その他]GoGo囲碁のコーナーは六路盤でやってみようというものでした。六路盤は画用紙などに線を書いて簡単に作れるし、ペットボトルの蓋を塗り分ければ碁石になるよとの事です。六路盤では最初に3個とった方が価値になります。そして最初と最後にはご挨拶をしましょうね。
- 第五局 覚醒の予感 (2001年11月7日)
- 思わず打ち間違えてしまったヒカル。まったは認められない。それが一手の重み。佐為の懸命のもう追撃にもかかわらず半目届かなかった。しかし加賀は冬のプールのかわりに囲碁の大会へ出ることにした。大会の会場でヒカルは打ちたいんだよ、自分でといい、今日の大会は自分で打つという。そんなときずっと見ていた盤面が崩れた。初手から並べていくヒカル。たしかに囲碁をやるものなら出来るかもしれない。しかし、ヒカルが碁石を持ってまだほんのわずかなのだ。佐為はこの時なぜ自分がヒカルにひかれたのかわかった気がした。実際の対局がはじまる。将棋部の加賀、対局中に定石本を開いている筒井、勝負時計の使い方も知らないヒカルとひどい部だった。しかし圧倒的な力の差で勝つ加賀。一方ヒカルは全然駄目だった。しかし本人はそうは思っていなかった。碁盤には9つの星がある。そう、碁盤は宇宙。星を一つ一つ置いていく感じ、宇宙を作っていく感じ。神様になるんだ、この碁盤の上で。そう感じていた。しかし、勝負そのものはあっさりと負けてしまう。団体戦の結果は筒井の手に託された。
- まわりの女の子はアカリのヒカルへの気持ちをしってそれを応援している。しかしヒカルはどうなんだろうか。
- GOGO囲碁のコーナーは禁じ手とその例外ということで、取られることが決まっている場所に石を置くことは駄目だよ。でも、そこに石を置くことで相手の石をとれるならいいよという事を教わりました。そして実際にやってみると、いきなりコウが発生。さて、どうする由香里先生。
- 第六局 美しい一局 (2001年11月14日)
- [前半]囲碁大会の1回線。加賀が勝ちヒカルが負けて1勝1敗。勝負は筒井にゆだねられた。一方会場の海王中の校長室では校長先生とアキラがお話しをしていました。そこで校長は輝くほどの強さを持つ者は周りにも活力を与えるということでアキラを囲碁部へ誘いました。しかしアキラは自分はそれほど強くないと言います。さて、勝負の結果はヨセで20目をひっくり返して逆転勝利を筒井が収めました。目算とヨセには絶対の自信。続いて2回戦。加賀は1回戦に続いてあっさりと勝利。相手の先生が右上隅に入って勝負しろというのに対して目算くらいしろと断じる。一方名門海王中はあっさりと決勝進出を決める。筒井は5目ほど足りずに敗北。思わず席を立ってしまう。一方ヒカルは石の筋は面白いが未熟というか。佐為もヒカルの資質をはかりかねる。そんなヒカルに対して加賀はこの大会で優勝出来なければ葉瀬中では囲碁部は認めてもらえない。また優勝できなければ将棋部のやつらが何をするかわからない。と言われる。しばし考えていた後ヒカルは涙ぐみながら佐為、打って。俺じゃだめだとつぶやく。トイレから戻ったという筒井に対し加賀は勝利を告げる。やはりただものでないと。男子の部の決勝を前に加賀は筒井に本を捨てさせる。おまえはそこからだと。ゴミ箱にある本を取らずに対局へ向かう筒井。
- [後半]アキラと校長との話しが終わり廊下を歩く2人。塔矢名人が中学の時校長が担任をしていて、何度か打ったこともあるという話し。しかしアキラは塔矢名人とヒカルが数手だけだが打ったという話しをする緒方さんとの会話を回想していた。玄関から帰ろうとするアキラに対し大会をのぞいていきませんかと誘う校長の薦めに従って覗いてみるとそこにはヒカルがいた。ただ石の様に打つのではなく石の流れを感じなさい。この一局、ヒカルに見せるために打ちましょう。という佐為。淡々と進む盤面。少しずつ感嘆の表情へとすすむアキラ。ヒカル、あなたは目覚めた。加賀は負けてしまう。海王中にはアキラもどきがごろごろいると思う加賀。一方筒井も苦戦していた。投了のしおどきと考えていた。しかしその時海王中が打った一手。思わず、はっとする。切る手ではなかった。この一手の結果ヨセでは逆転させないとう筒井。結果、勝利。喜びの声をかけようと加賀の方を見る筒井だが、その時まわりの雰囲気に圧倒される。加賀もそしてアキラも驚愕している。そして終局の盤面。佐為は相手をほめた。力があるからこそこの棋譜は出来たと。海王中の囲碁部を指導しているユン先生もよく打ったとほめる。悔し涙を流す海王中の打ち手。そしてアキラも美しい一局だったという。しかしくやしいとも。対局者がなぜボクじゃないのだろう。そして君を越えなければ神の一手に届かない事がわかった。だから君から逃げたりしないと。葉瀬中の優勝ということで終わるはずだったが、ここでヒカルが小学生で葉瀬中の生徒でないことがばれてしまう。結果優勝は海王中に。ヒカルは最後の一局から碁盤から宇宙を感じた。そして佐為はすごいやつかもと。またアキラは全力で佐為を追いかけるだろうと。自分はまだはるか後方にいる。しかし一歩を踏み出すと決意する。
- [その他]由香里先生の50秒コーナー。コウという大切なルールの説明。これはお互いに取り合いが出来てしまう盤面では1回別のところに打ってからじゃないとそこに打つことが出来ないという説明でした。
- [感想]なんか淡々と進んでいくなという印象を受けました。もっとじっくりとやってもいいような気がしますが。筒井ちゃんが定石本をすてたエピソードもそのままでしたし。
- 第七局 お前とは打たない (2001年11月21日)
- [前半]春が来てヒカルは葉瀬中に入学した。玄関前の目立つ場所に貼ってある囲碁部のポスターをはがしてバスケ部のポスターを貼る先輩にくってかかるヒカル。正式な部としてはまだ認めてもらっていない囲碁部だが理科の先生の好意により古い碁盤と碁石そして放課後の理科室を提供してもらえた。市川さんに送ってもらって葉瀬中までやってきたアキラ。ヒカルを求めて囲碁部の部室を探すが誰に聞いても知らないと言う。ようやく辿り着いた先は理科の先生。理科室までの行き方を教えてもらう。筒井とヒカルは先の大会での審判長の来年度の葉瀬中の参加を楽しみにしているという言葉を思い返していた。ヒカルの強さは筒井もはかりかねていた。アカリとの痴話げんかの最中にアキラが来た。碁会所で君を待っている。君に恥じない打ち手になるというアキラに対して俺はお前とは打たない。囲碁部で頑張り、また大会に出るというヒカル。その答えに呆然とするアキラ。待たせるさ、俺が追いつくまで。心の中でつぶやくヒカル。
- [後半]名門、海王中囲碁部。その中に流れるうわさ話。そして噂のアキラが登場する。葉瀬中ではカラフルなポスターを壁に貼り、その後理科室で打つことにした筒井とヒカルとアカリ。一方海王中ではアキラと先生との対局が行われた。他の新入生はお互いに打ち合ってその力を確認するのだが、アキラの相手として自分を選んだ先生。自分は韓国で教師をしながら囲碁を教えていた。来日した当初はがっかりしたが去年赴任したこの海王中の生徒は韓国と比べても遜色ないと語る。しかし上には上がいるという。思わず照れるアキラだがその次の言葉にはっとする。進藤ヒカル。君ならあの子に勝てるかもしれない。そいういう先生にアキラはそのつもりですと答える。海王中の囲碁部は火曜日と木曜日が先生の講義金曜日が次の一手の研究。また強さ毎のリーグ戦があるが、そのすべてについて自由にしていいと言う先生。先生との一局が終わったと悟るや3人の女子生徒がアキラに指導碁をお願いする。それを快諾するアキラ。上級生の女生徒も誘うが、3人の方がはやかったというアキラ。葉瀬中ではアカリも囲碁を覚えようとしていた。しかしまだ置いてある石を動かしてしまうという本当のスタートだった。そんなのんびりした空気の中桜を見る佐為は1000年前と変わらないと思う。そしてヒカルは待ってろ塔矢と思うのだった。
- [その他]由香里先生の講座は囲碁の勝敗の決め方。石取りゲームでお互いに石を取れない、取られないという状態になる事が重要です。そして自分の石で囲った場所を「地」といいます。との事です。
- [感想]今回はやたらと佐為の影が薄かったな〜というかほとんど出ていなかったような感じです。そして相変わらずアカリに対するヒカルのあたりが厳しいよな〜と思ってしまった。まあ、原作からそうなんだけど、リアルな声で聞くとなおさら感じます。
- 第八局 雨の中の策略 (2001年11月28日)
- [前半]本屋で漫画と共に佐為が求めていた塔矢名人選の詰め碁集を買うヒカル。暗くなってきたということで時計を探すヒカルと佐為は街頭ニュースで塔矢名人が十段戦を制して4冠となった事を知る。そんなニュースを見てヒカルはアキラに思いを馳せていた。海王中囲碁部ではアキラは1人で棋譜並べをしていた。先生からの塔矢名人の十段戦制覇のお祝いにもそっけない息子。思いはヒカルともう1度対局したいという1点だった。僕の求める神の一手はその先にあると。そんな中気合いが入っている部員が1人、アキラへ対局の依頼をした。彼は3年の青木。部長と副部長に続く実力を誇りまた面倒見の良い優しい人だった。団体戦は3人で戦う。アキラが入ることで団体戦からはずれる可能性が1番高い人物だった。淡々と対局が進む。そして「負けました」静かに部屋を出ていく。残された部員の中には舌打ちをする者もいた。そんな雰囲気にいたたまれない気持ちの新入部員は勝てないが負けない戦法を思いついたとアキラへ対局を挑む。置き石は無し。1手目に天元に打つ。そっくりそのまま真似してやるという戦法だった。途中アキラの手がとまった。
- [後半]相手の意図を見抜くと思わずほほえむアキラ。天元につけ、その後ぐるぐるとまわりはじめる碁石達。結局大量に取られ、あっさりと負ける新入部員。その帰り道真似碁つぶしくらいは2年の俺でも出来るから恥ずかしい事はやめてくれと言われる。将来の名人と打ったことがあるぞと自慢しようかとも話す3人は市川さんの車に乗り込むアキラを見つけてしまった。1度くらいへこましたいと考えるが置き碁でなく勝つのは学年トップより難しい。普通では無理。そんな塔矢アキラに勝つ方法を考えていた。雨がひどくなる中、葉瀬中の筒井とヒカルも帰ろうとしていた。今日はアカリが来なかった事を気にする筒井に対してアカリはどなりつけられた態度じゃ凹まないと言うヒカル。女が碁を打つなんて生意気だとも言うヒカルに対して佐為は平安の都でも清少納言や紫式部をはじめとして多くの女性が碁を打っていたと諭す。前はワンタッチ傘にびっくりしていた佐為だが今では慣れ、佐為はなかなか信じなかったが、人間が月に行く時代に傘は碁石や碁盤と同じく1000年前からかわらないなと新宿を歩きながら話す2人だった。一方アキラに勝つ方法を考えていた3人は40度の熱の時に挑むとかカラオケで集中力を乱した状態でやるとかついには両手両足をしばってしまうとかを考え始めていた。
- [その他]由香里先生のコーナーでは地を数えてみようということで整地の後に相手の地をお互いに数えてみようということでした。また取った石は相手の地を埋める事が出来るとの事です。
- 第九局 目ざわりな奴! (2001年12月5日)
- [前半]塔矢の両手両足をしばって対局させるかという発想。白黒の中の海王囲碁部。2年の伊藤と小嶋そして1年の奥村の姿が見えなくなっていた。ごちゃごちゃと古い雑誌や定石の本などが散乱している囲碁部の部室。ここをアキラに片づけるように指示する伊藤。素直に従いながら古い定石を目にするアキラはヒカルに思いを馳せていた。古い定石を打つ、そこにつけいる隙があるはずだが、ヒカルをしのぐには新しい定石を生み出すほどの力が必要だと考える。そんなアキラに片づけをしながら一局打てという伊藤。そして盤面を見るなと。それはプロでも難しいと言われる目隠し碁だった。囲碁部に入ってくるな、最強と言われ、ヒカルの顔がうかぶ。互い先の勝負。外にいた2人が待ちきれずに入ると沈み込んでいるのは伊藤だった。手数は通常の半分、大差の中押し負けだった。次の対局は小嶋とそして奥村も一緒に打てという。それはあまりと思うアキラに対しそれなら囲碁部をでていけ、目障りだという伊藤。そんな言葉に対し、第1手をどうぞと受けるアキラ。白黒の中、黙々と進む目隠しの2面指し。小嶋は伊藤に劣り、1年の奥村はさらにひどい手だった。しかし徐々にアキラはその奥村の盤面に苦しみ出す。ぶかっこうな盤面にアキラがもたついているのをみて、これなら5分と持たずに奥村にアキラは負けると確信する伊藤だった。
- [後半]奥村のあまりに稚拙な打ち方がアキラのリズムを狂わし、記憶を断片的なものとしていた。せかされ答えた場所には既に石があった。そんな時ドアが開き、3年女子の日高先輩がアキラを探しに入ってきた。前回果たせなかった指導碁を頼みにきたのだった。そしてその場の空気を察知し、それをやめさせる。いじめを知ったからには続けさせない。あんたさえいなければこんなことにはならなかった。でも、あんたは海王の生徒なのだから堂々と囲碁部にいればいいと。通常の2面打ちでは勝負にならなかった。一方葉瀬中ではヒカルが筒井の待つ理科室に新しい部員とバレーボールを持った1人の人を連れてきた。しかし、囲碁の腕はともかくとして団体戦は男女別。彼女では筒井とヒカルと一緒には出られないのだった。失意の中筒井と打つヒカルに強い奴知らないかと聞かれた佐為は迷わず塔矢名人をあげた。夕方、下校途中のアキラに対して私立海王中囲碁部の部長はなぜ囲碁部に入ったかと問う。アキラの存在は囲碁部にとって100害あって1利なしと。葉瀬中の進藤ヒカル。今度の大会に彼はでてくる。彼と互角に対峙出来るのはボクしかいない。
- [その他]由香里先生のコーナーは西東京の保谷中の囲碁部を訪ねました。由香里先生は5人相手の多面打ちをやりましたとさ。
- [その他]2001年12月12日を締め切りにDreamのGet Overを抽選で50人にプレゼント。
- [感想]薄暗いイメージをだすためなのかもしれませんが、番組のほとんどの時間が色彩がほとんどなくすぎていったのがすごく印象的でした。
- 第十局 3人目のメンバー (2001年12月12日)
- [前半]理科室で筒井と打ちながら囲碁を打てる部員が欲しいと語るヒカル。もう1度ポスターしかも難しい詰め碁を書いた物を貼ろうという事に。その難しい詰め碁を解いた人がいた。その人をアカリが偶然に見ていた。名前は3組の三谷。しかしヒカルはまたまたアカリを怒らせる。おろおろする筒井に対して明日になったらけろっとしているさと意に介さないヒカル。碁石を洗う筒井とヒカル。前回の大会の海王戦のヒカルの対局をまぐれ大爆発という筒井の言葉に笑う佐為。海王といえばアキラも海王だった。あいつも囲碁部にいるのかと思うヒカルにたいして筒井はそれはないという。日本棋院のプロ養成機関に所属している者を院生という。彼らは修行中のためどんなに強くてもアマチュアの大会に出ることはない。海王には元院生もいるという。しかし、アキラは院生ではない。彼には院生すらぬるい。それほどの者が囲碁部に入るわけはないと筒井は言った。それを聞いたヒカルはアキラを追いかけるなんてとんでもない目標かなと考える。そんなヒカルに対して佐為はその前にやることがあるでしょうという。そう、まずは筒井さんに勝たなければ。3人目の部員を考えながらの下校途中にこの世で一番うまい食べ物であるラーメンを食するヒカル。その店の裏に碁会所があり、強い中学生がいることを知る。いつものように佐為に促されるようにビルの地下にあるちょっと薄暗い碁会所に入るヒカル。一人の少年が目についた。その少年は中年の男性と打っていた。一局が終わり、整地がはじまった。その時佐為の目には少年が整地を誤魔化しているのが見えた。3連敗という中年から1000円札を受け取り学生服を着て帰るその少年。立っているヒカルに中年はバンゴかメイゴかと問いかける。席亭はわからないでいるヒカルをフォローする。すると今度は席亭を誘うが席亭も自分が賭けてはうまくないという。あの少年は結構稼いでいると語る中年。元々うまいがしかしいきなり腕をあげたとも思えないと意味深な発言だった。そんな状況に佐為はヒカルに少年を囲碁部へ誘いましょうという。整地のごまかしなど哀れだと。
- [後半]翌日の放課後、帰ろうとするみたいに必至に引き留める。囲碁部じゃ金にならないからという理由で断る三谷。金が欲しい理由は親が不況で小遣いをくれなくなったから欲しいCDなどを買う金が欲しいからだとのこと。とにかく1回来るだけでいいからと腕を取り強引に筒井とそしてアカリがいる理科室までひっぱる。三谷に筒井と打たせるヒカル。かったるいなといいながらも一応応じる三谷。古い碁盤に展開する序盤戦。ヒカルは団体戦の大会があると説明するが気のない返事が返ってくるだけ。盤面を見ながら佐為はこの子腕はなかなかに惜しいと感じる。さかましい誤魔化しまでして一体何を得ようというのか。一局を汚してまで得る物などなにもないのにと昔の自分と重ね合わせていた。勝負所、思わず考え込んでしまう筒井。そして手が決まった。トントントンと進んだはずがいきなり筒井の負けを宣言する三谷。石を碁盤の横に当てただけで、まだ打っていない。2度連続で打った筒井の負けだという三谷はそのまま理科室をでていった。囲碁の実力は申し分ないが、整地でずるをしていたことなどを話すと筒井はしぶった。もし大会でずるをしたら。誰も気がつかないかもしれない。だけどそんな奴とチームを組めるのかと。とまどうヒカルに対して佐為は追いましょう彼をと言う。さて、碁会所。席亭が酔っぱらいと打っているだけで他には誰もいなかった。その手つきを見て大したことがないなと思う三谷だった。勝負は席亭の3目半勝ち。1万円札が席亭に渡る。次に三谷が打つことに。4石置くかなと考えているところで2石くらいかと問う三谷にたいして席亭は3石だろうと言う。しかし酔っぱらいは互い先でいいという。賭けようかという話しになった。1局500円かという酔っぱらいに対していつもは1000円の三谷がさっきと同じつまり1万円でいいという。一方のヒカルは三谷を追いかけて道を走っていた。どうやってやめさせるかはまだわからない。しかしなんとかなります、なんとかしなくてはと言う佐為。碁会所ではゆっくりと対局がはじまっていた。陽気なよっぱらいの目つきが変わった次の瞬間、碁盤の石が崩れた。それを直すおじさん。そんな時、ヒカルが飛び込んできた。
- [その他]ゆかり先生のコーナーではどうやったらかっこよく打てるのということで、石の持ち方のお話しでした。碁石は人差し指と中指の間に挟んで打つ。で、打つときは人差し指が下にくるんだよ。
- 第十一局 最も卑劣な行為 (2001年12月19日)
- [前半]もし大会でずるをしたら。そんな人とチームを組めるかい。酔っぱらいのおじさんと三谷の万札をかけた勝負。ヒカルは見ているだけといってその場に立ち会う。薄暗い盤面はまだ中盤。葉瀬中の理科室ではアカリが筒井に整地のずるについての説明を求めた。終局時、黒石にかこまれた線と線の交点の数が地といってそれが12個あると12目(もく)というけど、複雑な形をしていてわかりにくいから数えやすいように並べ直す事を整地という。整地のずるは筒井がのろのろやってもほぼ100パーセント気づかれない。それは囲碁というゲームはお互いの信頼関係の上で成り立っているから。それを整地のずるはそれを踏みにじる最も卑劣な行為なんだ。一方地下の薄暗い碁会所では三谷が相手の実力をこんな腕でよく万札をかけるよなと断じていた。そんな三谷におじさんは勝ったと思っているねと問う。それに笑って答える三谷に笑ったなというその顔つきが変わった。ヒカルに灰皿をとらせ、たばこに火を付けるその手つきからその中年は左利きだった。勉強させてやるよ、大人の碁というやつを。そういうとそれまでの右手から左手に持ち替え振るその手つきが全然変わる。その手つきに唖然とするヒカル。その素早い動きの中で石をずらしているのを佐為だけが見た。三谷がそれに気づく頃には手遅れになっている。そんな対局に背を向けて新聞を読んでいる席亭。腕そのものが違いその上石をずらされては駄目だと感じる三谷。終盤、黙々と進む盤面。そして終局。整地でいじらないと勝てないぜといいながら中年はどんどん整地していく。とてもかなわない。結局コミを入れて12目半の負け。1万円だしなというおじさん。
- [後半]完敗の三谷は5000円札と1000円札に小銭をテーブルの上にだす。数えてみると20円足りなかった。貸そうというヒカルにを断り席亭から借りようとする三谷に対しておいたが過ぎると俺みたいなのがよばれるぜというおじさん。それを聞いて席亭からの20円を返してヒカルから20円を借り、碁会所を飛び出す三谷。追いすがるヒカルを振り払って街の中へ消えていった。人間痛い目にあわないと気づかない。結果いい薬になったでしょうという佐為。しかしあまりにもその仕打ちは無慈悲だと感じた。心胆寒からしめてやりましょうという佐為。そんな時碁会所に入った2人のサラリーマンがある棋士にした囲碁の歴史上一番強いのは誰かというインタビューについての話しをしていた。現代ならまず塔矢名人、若手なら倉田四段か緒方九段か。しかし問われた棋士は間髪入れずにこう答えたという。江戸時代の本因坊秀策と。そんな言葉を聞いたおじさんはぼそっと現代では通用しないよという。席亭は三谷君はもう来ないだろうな、寂しいなと言う。そんな碁会所へ戻るヒカルは佐為に聞いた。それに対して佐為はもしずるされたら、その時はその場で見え見えだよとでもいっておやりなさい。整地まではいきません。席亭からたしなみ料2万を受け取るダケさん。碁会所に戻ったヒカルはダケさんに俺と打って勝ったら1万円を返してもらうという。それに対してお前が負けたら1万円払えというダケさん。躊躇するヒカルに対して佐為は私は負けませんからと強く言い、その佐為を信じるヒカル。どれくらい強いんだという問いにたいしてヒカルは一瞬とまどいそして本因坊秀策くらいかなと答える。それを聞いて席亭はもし秀策がでてきたら相手になるのは名人くらいだよとつぶやく。最初から左手のダケさん。イヤホンをつけて野球中継を見ている席亭。えらくはやくヒカルが碁会所をでていった。こりゃまたはやく終わったものだと思いながら、ダケさんにお茶を入れる席亭。しかしダケさんのようすが変なのに気づく。あまりにも唖然と呆然とした表情。そしてその盤面。思わずつぶやくのだった。本因坊秀策。夜の街を走りながらヒカルは明日三谷に1万円を返してもう1度囲碁部に誘い、そして大会だとわくわくしていた。
- [その他]GOGO囲碁のコーナーはクリスマス間近ということで六路盤もクリスマスバージョンに。そしてやることはある局面。赤が打つと金の石がとれるところがあります。さて、どこでしょうという事で、今日は詰め碁のスタートでした。ゆうき君はちょっと残念でまいちゃんが正解しました。
- [感想]地の説明、整地の説明と珍しく説明がしっかりしていた気がします。なんか相変わらず佐為の登場時間が短いような感じがします。
- あ、あぶね〜。危なく見逃してしまうところでした。ありがとう、LX。そういえば、ゲームボーイアドバンスのソフトのCMが再開していますね。
- 第十二局 三将はお前だ (2001年12月26日)
- [前半]さて、前回賭け碁で大敗を喫して奪われた1万円を返してくれるということで理科室にやってきた三谷。1万円を返す条件は囲碁部へ入ることだった。もうあの碁会所にはいけないこともあり、囲碁部入部を承諾する三谷。そして筒井さんが登場。2度打ちの件や整地をごまかしていた件がひっかかりどうしても表情が優れない筒井。整地を誤魔化すほかにも石をずらしたり隠したりする方法なんかもあるよという三谷にますます考え込む筒井。そんな時にアカリちゃんが登場。家庭科の時間に焼いたクッキーを持ってきた。腹減ったという三谷にたいしてもうずるしないよねというアカリ。ヒカルがようやく大会に出られるというと、そんなのには出ないという三谷。もう決まっているからと説得するヒカルに筒井さんはきつい口調で無理にださせることはないという。どうせ海王には勝てないんだからと。そんな筒井の言葉に反発して海王に勝ってみせろかと大会参加を決意する三谷。しかし筒井は三谷がずるをしても海王なら気づく。そしてそうなったら葉瀬中囲碁部はどうなるんだろうと思い気持ちになるのだった。そして舞台はその海王中に。大会も近いしユン先生からのメンバーの発表の前にはっきりさせておいた方がいいだろうと、部長の岸本さんはアキラとの対局へ。ざわつく部室。3人で行われる団体戦は普通実力の順に大将、副将、三将となる。部長との囲碁の間もアキラの思いはヒカルに向いていた。この前にユン先生から見せてもらった葉瀬中の申込書により進藤は三将ということを知る。前回の大会でヒカルの強さを見ているユン先生は葉瀬中の布陣は最も強いヒカルを三将におき、確実に1勝を期する構えと分析する。そしてそれを見てアキラは先生に自分を三将にするように願う。それにたいしてユン先生は考えさせてくれと答える。そして対局に戻る。差は歴然だなという部長に対して予想以上のお力でしたと返すアキラ。プロをあきらめて正解だったよと思う岸本だった。そしてそんな時部室にユン先生が入ってきて、大会のメンバーを発表する。大将が1年の塔矢、副将が3年の岸本、三将が3年のクノ。そんな発表を聞いて、アキラは自分が三将ではないかと問いかける。
- [後半]日本棋院会館に入っていく塔矢名人がたばこを買っている老人に桑原先生と声をかける。桑原さんは緒方さんを力碁でねじ伏せて碁聖戦での塔矢4冠への挑戦権を獲得していた。一緒に歩きながら今の若手はタイトルをとってもすぐに奪われ、最近の新初段もぱっとしない、院生のレベルも下がっているのではないかと憂う桑原先生。そして話しは塔矢名人の息子、アキラに。院生でもなく、息子は今中学の囲碁部にいますよ。そういう塔矢名人は自宅でのアキラとの会話を思い出していた。囲碁部に入る時には何も言わなかった。しかしアキラの実力で大会にでようとは配慮にかけるのではないか。その言葉に対してアキラは周りを思いやる余裕はありません。僕は彼を追うだけですと答える。彼に出会うまで、僕の目標はお父さんでした。まっすぐその道を歩いていくことが神の一手に近づく道だと考えた。でも、違っていた。手も足も出なかった。鬼気迫る顔で話すアキラを見て、塔矢名人は恐れながらも立ち向かっていくことこそが人を成長させる。それをしている今のお前こそが神の一手に近づいていくと言う。別室でユン先生にかみつくアキラ。しかしユン先生はこれは中学校の部活だ。海王中は他校の模範ともならなければならず、また自分の教師としてのすじとして大将は一番強い者がやるべきだという。そんなユン先生にアキラは泣きながら訴える。一度きりでいい、この大会が終わったら僕は部をやめます、と。そして夏期囲碁大会当日。三谷が大会の会場となる部屋に入るとヒカルは既に来ていた。そしてまだくらい顔をしている筒井も。三谷からのアドバイスも冷静に聞くことが出来ないでいる。そんな時にアカリちゃんも登場。別に来ないでいいというヒカルに対してお弁当作ってきたのにというとヒカルは一転してお前は偉いという。そんなアカリを案内するからと席を立つ筒井。微妙な影を落としているチームを心配する佐為が今日初登場。ヒカルをみかけて前回の大会のことをうわさするのを聞いてぎゃくに照れるヒカル。ただ、全力でぶつかるだけだと。1回戦に勝つと次は海王中。海王中の三将ってどんな奴かな。そういうヒカルに海王の三将は僕だという子がいる。アキラだった。君は僕と打たないと言ったのを覚えているか。そして囲碁部で大会にでるんだと。やっとここまできた。そういうアキラにヒカルは唖然とする。お前は佐為を追って、。
- [その他]GOGO囲碁のコーナーは前回に引き続き詰め碁。今回は自分が黒を持って白をいっぱいとろうというもの。ミソは1石取られてもいっぱいとりかえせるよというものでした。今回はまいちゃんが失敗してゆうき君が成功です。それでは2002年もよろしくですぅ〜。
- 桑原先生の声は納谷六郎さんです。
- 次回は『それぞれの決意』最後まで笑っちゃいけないんだぜ、勝負ってやつは。
- [感想]いつになく作画の出来が気になり、もったいない〜と思ってしまいました。特に今日はアキラ君中心のエピソードだっただけに残念です。佐為もなんか変だし。
- しかし、他校のメンバー表を見てから自分のメンバーを決められる海王中って、かなりずるくありませんか^^;。
- 後半では桑原本因坊が初登場。この段階ではタイトル保持者ということしかわかっていませんね。
- アキラが追いかけているヒカルというのは実は佐為の事ですが、今回はヒカルとさせて頂きました。
- 第十三局 それぞれの決意 (2002年1月9日)
- [前半]海王の三将は僕だ。そういうアキラの姿を見て、まわりはひそひそ声。そんな雰囲気に関係なく海王中の3年の女子の日高さんがヒカルとアキラの一戦が楽しみだという。そんな日高さんに対し三谷が前に海王中は葉瀬中に負けたんだろというと、それにまぐれで勝ったと返す。そして三谷に対しして作戦上の大将なんでしょというと、筒井が自分より10倍強いからこそ大将だと反論する。険悪な雰囲気になってきたところで海王中の部長である岸本が三谷に握手を求める。まずは1回戦に勝つことが先決だ。三谷は素早く勝利を収める。そして海王中の対局を見に行く。岸本の盤面。中学のレベルはこんなに高いのだろうか、碁会所の連中は我流の強さだった。しかしこいつの強さは、と思う三谷。そして岸本に歯牙をかけられていないと感じると筒井にしばらくズルはしない。海王の岸本とやりたいから、勝てという。そう、ヒカルの形成は不利だった。そんなヒカルの対局者は勝ったと笑う。それを見てヒカルは最後まで笑っちゃいけないんだぜといい、全力で石を打つ。そんなヒカル達を佐為はほほえみながら見守っていた。
- [後半]心持ち肩を落としながらヒカルの盤面を見るユン先生。16目半差で筒井は勝利をおさめる。続いてヒカルもガッツポーズ。海王中、圧勝するアキラにユン先生はゆっくりだったねと声をかける。ヒカルの対局内容を聞くアキラに打ってみればわかるとだけ答える。昼休みとなり、日高さんは学食にアキラも誘って行こうとしていた。しかし岸本が話しがあると呼び出す。一方ヒカルはアカリの弁当を断って、1人でていく。ペガサスの像が見える渡り廊下で佐為から見事な逆転勝ちでしたと言われる。しかし筒井さんにはまだ勝てませんね、とも。次の対局、俺が打つからなというヒカル。佐為はわかってますよ、と答える。渡り廊下の反対側では岸本と日高の話し。内容はアキラが受けていたいじめについて。ユン先生に突っかかるアキラの顔を見ている岸本。今日限りで囲碁部を辞めるアキラを最も残念がっているのは岸本だった。そんな話しを聞いてしまったヒカル。佐為、お前打て。アカリがヒカルの事を呼びに来る。三谷と筒井は2人で打っているそうだ。なにも食べないまま、対局場に戻るヒカル。そんなヒカルを見つめるアキラの目。思わずうつむくヒカル。対局の席が決まり、それぞれがその席につく。最後にアキラが座る。鋭い視線を持って。
- [その他]GOGO囲碁のコーナーは2001年12月2日に日本棋院で行われた『ヒカルの碁・ジュニア入門教室』の模様が紹介されました。午前と午後合わせて約500人が参加した今回のイベントはプロ棋士が丁寧に教えてくれる他、抽選でプレゼントが当たったり、幽玄の間の見学があったりしたそうです。
- [その他]今回からエンディングが観月ありさの『ヒトミノチカラ』に変わっています。
- [その他]エンディング後に2002年1月23日にavex modeよりリリースされるサウンドトラックのCMがOn Airされました。
- 第十四局 三度目の対局 (2002年1月16日)
- アキアが今日限りで囲碁部を辞めると聞いて、ヒカルは佐為に打たせることに。第四回北区中学夏期囲碁大会の葉瀬中対海王中がはじまる。海王中の主将が握った結果、三将のヒカルは黒番に。他の対局も同時にはじまり、挨拶が行われる。そんな中アキラだけはやっと君に対局出来ると自分の気持ちを率直にぶつける。そんなアキラに対して思わず目を伏せるヒカル。そんなヒカルを見つめるアキラの眼光は鋭かった。しかし碁石入れを開けようとしたとき蓋を落としてしまう。そしてそれを持ち上げ置く手も震えがとまらない。そんな緊張が極限に達しているアキラを笑みを浮かべながら見つめる佐為。一手目は右上隅、小目。それに対するアキラの手も早い。おそらく何度も頭の中で戦い、打つところを決めていたのだろう。アキラとヒカルの対局も、そしてその他の人達の対局も淡々と進行する。佐為に挑んできた時の目。そんなアキラがヒカルの遠い遠い目標となっていた。佐為が長考に沈む。そんな佐為に対してヒカルは俺なら迷わず11の8だけど、そう考えていた。そんなヒカルに対して僕も少しは成長しただろうかと問うアキア。またヒカルの打ち方が様になってきたともいう。そんなアキラの言葉に対してヒカルは心の中で俺も筒井さんや三谷と打ってずいぶん強なったなだぜと思う。そしてどのくらい追いついているんだろうと。一方の大将戦。三谷は腕は確かに相手の方が上かもしれないが、乱戦に持ちこめばチャンスはあると考えていた。若干の岸本の長考のあとは淡々と進む大将戦。徐々に三谷の顔がゆがむ。そんな三谷にどうぞ長考してくれ、攻めが急すぎるからもう少しゆっくりきたほうが良いという岸本。そんな岸本に対して大将戦にはじない一局にしてやると再び闘志を燃やす三谷。海王の副将は筒井をずいぶん慎重な奴だと考えていた。一方の筒井は副将の隙のなさを考えていた。そんな二人の様子を見ながらヒカルは打ちたいと考え始めていた。アキラが佐為を追うように、自分はアキラを追いかけている。13の4。そう言う佐為の声が聞こえないヒカル。試したい。自分で打たなければ見えてこない。そして決断する。俺が打つ。
- ヒカルが打った一手。一瞬ハッとしたがこれではあまりにと考えるアキラ。何かあるのかと警戒しながら打ったその次の手にも再び驚く。しかし今度の驚きは先ほどとは違っていた。それから数手が進む。そんな対局を見ながら佐為は11の8は面白いと思う。ただその発想に続く腕が今のヒカルにはない。それでもこう打ちたいというヒカルの意志が伝わってくる。しかしアキラは思わず必死の形相となり立ち上がりふざけるなと怒鳴る。そんなアキラは自分を追うばかりでヒカルの碁が見えていない、ヒカルの足音が向かってきているのに気づいていないと思う佐為。立ち上がったアキラにユン先生が最後まで打ちなさいと諭す。言っただろう、打ってみればわかる、と。座り直したアキラは苦悶の表情を浮かべ、秒差しを行う。そして次の一手もその次の一手も秒差し。そんなアキラを見て三谷はヒカルの事を買いかぶりすぎだと考える。また、筒井も勝ち目がないと考える。そう自分しかいないと。右辺で続く攻防。一つのコウでの石の取り合いが続く。その石にそれほどの意味があるとは思えない。なんでこんなに意地を張っているんだ。こんな石はやってしまえばいい。そう決断した三谷に我流で強くなった力碁の君はここでひくと気持ちで負けると言う岸本。一方苦悶の表情のまま秒差しを続けるアキラ。佐為も目を伏せて、ヒカルが負けを告げる。それを聞くとそのまま立ち上がろうとするアキラをユン先生が再び止める。そして石を片づけるアキラの目には涙がにじんでいた。片づけ終わって背を向けたアキラは肩をふるわせながらヒカルに神の一手を見たとすら思ったのにと言い残し、歩き去る。必至に涙をこらえるヒカル。筒井の副将戦も完敗。既に対局が終わった日高さんも見守る中残された大将戦も圧倒的な差がついていた。三谷が負けを宣言するとあかりも思わず泣き出してしまう。三谷の目にも涙が浮かび、ヒカルもまた泣いていた。海王対葉瀬、3対0で海王の勝ちです。
- GoGo囲碁のコーナーは『にぎり』の説明。年上などの目上の人が白石を握ります。二人の場合はまいちゃんですね。いっぽうのゆうき君はまいちゃんの手の中の石が偶数だと思ったら黒石を2個とって偶数先と言います。今回ゆうき君は1個の黒石を置いて奇数先といいました。まいちゃんの手のなかには5個の石があったので、今回はゆうき君が黒番つまり先に打つことになります。
- 次回、ヒカルはパソコンの前に。ここへ行くと世界中の人と碁が打てるんだ。お前に心ゆくまで碁を打たせてやろうと思ってな。
- 原作にあった佐為のちょっとお茶目な感じなどは省略されていて、真剣勝負というのが前面にでていたなと感じました。
- オリジナルサウンドトラックアルバム『ヒカルの碁 音楽撰 遙かなる高みへ』は2002年1月23日発売。初回特典としてオリジナルジャケットステッカーがついてきます。
- ヒカルの碁とは全然関係ありませんが、ミニモニはついに昭和ノートにアニメとして登場しているんですね。なんかいくとこまでいっているな〜。
- 視聴率は10.6パーセントのようです。
- 第十五局 ネットに潜む棋士 (2002年1月23日)
- 以前の君に神の一手を見たとさえ思ったのに。アキラがそう言ったことを知らないアキラ行きつけの碁会所ではアキラ先生がプロ試験を受けるという話しで持ちきりだった。明るいおじさん達に対して市川さんは納得のいかない顔。囲碁部について聞いてみたら寄り道だったと答えたとのこと。そんな時テレビでは第14期NCC杯トーナメントの1回戦第5局がはじまろうとしていた。その実際の会場は大きなホール。その外では囲碁関係の本を販売していたり、なんかパソコンが置いてあったりしています。そんな会場に筒井さんと一緒にヒカルも来ました。そしてホールの正面のステージ場で実際の対局とプロ棋士による大盤解説が行われます。大盤を見てとてもうれしそうな佐為。そんな佐為を見ながらヒカルは佐為に悪いことをした。そしてあいつにも、と考え込んでいた。そんなヒカルには関係なくステージ場では対局が進んでいきます。そしてそんな対局とは関係なくヒカルはこれからについて考えます。佐為に打たせてやりたいけど、強すぎる。で、ふとステージを見上げるヒカル。ありゃりゃ、全然見ていなかった。対局もまだ半ばなのにヒカルはただじっと座っているのはもう限界と席をたってしまいます。ロビーにでてしまったヒカルに今日を楽しみにしていたのに〜と泣いて抗議する佐為。そんな佐為にほら碁の本を売っているよなどと声をかける。そしてあっちではパソコンで碁を打っているみたいだ。碁をやっているパソコンの画面を見ているヒカルに係員のお兄さんが声をかける。お父さんとではなく友達と来たと聞いて珍しいねと言う。で、今このパソコンではインターネットで対局を行っている。しかし男の子がヒカルの懸念通り大量の石を取られてしまうと怒って対局を中断して席を立ってしまった。あわてたのは係員のお兄さん。相手は人間なんだ、はやくあやまらないとと思ったけど、先に相手に書かれてしまいます。その文面とzeldaという登録名から相手は子供かなと言う。インターネットは顔も年齢も本名も表に出ないからわからないんだとのこと。JPNやUSAの様に世界中の人がインターネットで碁を打っている。ちなみにNLDはオランダなんだって。打ってみるかいという係員にまずは使い方を聞くヒカル。係員もこのホームページ『ワールド囲碁ネット』に来る方法から教えてくれる。それを聞きながらヒカルは顔も本名をわからない、これだ。と考えていた。一方の佐為はほうと感心するばかり。
- 葉瀬中の理科室。ごめんね、下手の相手をさせて。といいながらあかりが三谷と打ちながら色々教わっているところに筒井さんが登場。ヒカルがいないことを訪ねるとインターネットという返事。昨日のプロの公開対局では結局対局が終わって筒井さんが出てくるまでずっとインターネット囲碁の説明を聞いていたヒカルは三谷のお姉さんがバイトをしているインターネットカフェに飛んでいったとのこと。夏休み、筒井さんは受験生ということで夏期講習、三谷はまたあの碁会所を覗いてみようかなと考え始め、あかりは囲碁教室に行こうかと考えている。そして2学期には部員を集めて女子も大会に出ようと。そんなあかりに筒井さんが個人戦なら1人でもでられるよというと団体戦がいいと強くいうあかり。そして2人も団体戦っていいなと考えていた。夏休み、週に1度でもいいから集まろうということに。一方のヒカルはチャイナドレスの様な制服を着た三谷のお姉さんにワールド囲碁ネットまでアクセスしてもらう。ここへいくと世界中の人と碁が打てるんだというヒカルにお姉さんが英語出来るのと尋ねる。それに対してヒカルは碁を打つだけなら英語なんていらないよと答える。佐為はまだわけがわからない様子。そんな佐為にヒカルは好きなだけ碁を打たせてやるという。検索をしてもらいながら三谷の事を少し聞いてみます。彼は死んだおじいちゃんから囲碁を教わってその後も教えてくれる先生がいたとのこと。しかしお姉さんはユウキ君の強さを知らなかったりします。登録画面までだしてくれたお姉さんに本当にお金いいのと確認します。内緒だからねということです。そして登録名はs、a、i。sai(サイ)、さあいくぞ。東京が日本にそして地球に。自由の女神がいる都市でママに電話をしている男性。1週間ほど日本に行って来るとのこと。理由は国際アマチュア囲碁カップのアメリカ代表に選ばれたから。50ヶ国ほどが参加して代表は各国1名。日本、中国、韓国のアジアは強い。前回の大会でアメリカは8位だった。しかしインターネットのおかげで世界の碁のレベルはあがっている。逆に日本は弱くなっている。そんな話しをしている時に対戦申し込みがった。相手の名前はsai。はじめて見る名前だった。お手並み拝見といくか。そしてまた別の町並み。指導碁をお願いしようとしたマスターはインターネットで特訓中。仕方がないので、他の人と打つ。ニギリからスムーズな手順で打ち始める。そんな彼らのマスターは2年連続のオランダ代表。しかも去年は6位だったということで、自分達では相手にならない。今年はアジアの一角を崩せるかもと話しもはずむ。しかしこんな囲碁教室まで開いて本業の教授の助手は大丈夫かしらと心配にすらなる。そんな話題の対象のマスターは厳しい顔をして思わず立ち上がる。そしてしばらくしてから笑い出す。そうか、プロかプロなんだ。おふざけでアジアのプロがアマチュアにまじっているんだ。心臓が爆発するほどの大敗だった。相手の名前はsai。しかしネットの仲間に聞いてもだれも知らなかった。リストから名前が消える。そして日本。面白かったなといいんがらインターネットカフェをでる。そして夏休み囲碁三昧だ、もう飽きるほど打たせてやるぜ。
- エンディング直後のGoGo囲碁のコーナー。前回はニギリの説明ということで、今回はもう1つ大事なお話。ニギリの結果黒に決まった人は白に5目半あげなければいけません。これをコミといいます。半というのは1目の半分の事で、引き分けをなくすためにあります。
- 次回。先生、すごく強いやつがいる。ということで、和谷君が初登場します。どこにいるんだ、sai。
- 名場面を彩る音楽の数々はもう発売中なのね。
- 今日の作画、今までとちょっと違った感じでした。ステージ上の対局者の顔は今までと同じ様にどこか影がある感じでしたが、あかりやヒカルや佐為は妙に光り輝いていたような気がします。ただ、インターネットカフェでまあ待ってなという時のヒカルの口が全然動いていなかったのが気になりました。またNYの町並みやオランダの町並みもちょっと雑かなと感じました。
- 視聴率は10.8パーセントだった模様。
- 第十六局 sai(さい)はだれだ (2002年1月30日)
- 名前はsai。36.5度の暑い日。驚くヒカル。対局の後相手が英語で話しかけてきた。三谷のお姉さんに助けを求めるとあなたは強すぎる、プロですかと聞かれている。返事はしないという操作をやってもらう。扇子でiMacの様なパソコンをひょいひょいと叩きながら不思議ですねという佐為。どういう仕組みかはヒカルも説明する事が出来ない。で、今度は日本人と対局しようとリストを見るとあの時のzeldaを見つけた。こいつと対局する。また対局と変な顔と全身で喜ぶ佐為。打ち間違いをしないでくださいね。風鈴と扇風機。いかにも夏という中なんだよこいつとつぶやく少年。佐為も真剣な目となる。今までの誰よりも強い。しかしあっさりと投了する。強いからこそ形成判断がはやく正確。力のないものほど昔のヒカルみたいにそういった判断が出来ない。三谷のお姉さんに強いだろ、俺って相手に送ってもらう。zeldaからはオレハインセイダゾと返事がくる。三谷のお姉さんの時間が終わりということもあり、この日はこれで終わりにする。zeldaは院生。プロを目指しているんだ。日本棋院会館では大勢の人が対局をしていた。食事の時間ということで打ち掛けになる。浮かない顔をしているzeldaにひょろ〜んとした少年が和谷君と声をかける。和谷が思い描いているのはsaiのこと。今は1年に1度のチャンスのプロ試験の真っ最中。眉間にしわをよせているやつもいる。しかし1人すましたやつも…。和谷の口から思わずもれる。塔矢アキラ。まわりが思わずざわめく。あまり顔が知られていないが和谷と話しをしている少年は緒戦である今日の対局相手ということもあり知っていた。院生の2人は少年が今年はじめて、和谷は3回目のプロ試験挑戦だった。かりかりしている和谷に理由を尋ねると昨日インターネットで碁をやっていたらやたらと強い奴に負かされた。しかも強いだろ俺なんて言われたという。アキラが思わずプロの人がそんなことをいってくるかなと口を挟む。しかしとりあえずはとっとと3勝して予選を抜けてやると気持ちを切り替えていた。夜のアメリカでは今年の代表と去年の代表がグレート僕も1度対局したいとsaiについて話していた。中国でもオランダでも。saiへの対局申し込みが増えてきている。だから観戦するしかない。そして観戦者数が増えてきた。みんなが注目しているんだ。プロがこんなに頻繁に素人相手に打つわけがない。彼はチャットを拒否している。他の誰も情報を持っていない。国際アマチュア囲碁カップが近い。日本に行けばわかるかもしれない。和谷もまた考えていた。saiをはじめて見たのは7月の末だった。それから1ヶ月昼間から本当によく見かける。仕事をしていないのか。団扇を持ちながら考えているその先にプールへ向かう小学生が通る。夏休み、まさか、子供。
- 飛行機が降り立ち、日本棋院会館に学生服姿の和谷がやってくる。50ヶ国を越える参加国が集まり今日から4日間に渡って国際アマチュア囲碁カップが開催される。ここに来ても和谷の頭の中はsaiについてだった。インターネットの正体不明の打ち手。すごい強いと思った。それから何度も対局を観戦した。そして気づいた。あいつはこの1ヶ月変化している。扇子を器用に使うオランダのマスターもsaiの事を知りたいがまずは大会でベストを尽くさなければと考え、中国の選手もまずは優勝カップを中国に持ち帰ることが先決と考えていた。ニギリが行われ、そしてはじまる。審判長を引き受けた森下先生と事務方の人が話をしている。運営が大変でしょうという森下先生に対してはじまってしまえば楽なんですけどねと答える。それぞれの国の事情があるからなかなか難しい。しかし囲碁が世界的に普及していくのを肌で感じられるこの大会が1番好きだと語る事務の人。和谷を呼び止める森下先生。和谷は森下先生の弟子だった。今回和谷を呼んだのは対局が終わった外国人選手と打って少しでも上達してもらいたいから。上位者はかなわないが下の方はまだまだだから。プロ試験、和谷は3勝1敗で予選を通過。この1敗はアキラとの対戦。先生、すごく強いやつがいる。そう話す和谷に塔矢Jr.だろという森下先生。そうじゃない、インターネットの中にいるんだ。手合いの日もいるからプロじゃない。日本代表のシマノはプロとも五分に渡り合うぞ、どれくらい強いんだと聞く森下先生にまさか先生より強いとは言えずに考え込む和谷に対して今日は仕事だと足早にはなれる森下先生。和谷は事務室でインターネットの出来るアップルもどきのノートパソコンを借りてsaiが今いるか確認する。しかし56人の対局待ちがいるユーザIDの中にsaiはなかった。しかし和谷がさったその液晶にsaiが追加された。欧州系の人がぐっっと考えた後投了し中国の勝利。和谷はsaiを探して色々な対局を見る。そして日本代表の対局。saiは日本人。でも違うこの人はsaiじゃない。saiの強さはこんなものじゃない。あれだけ強ければ俺以外にもsaiを探している奴がいるかもしれない。そう考えていた和谷の横で中国の選手がsaiとつぶやいた。それを聞いてあっと思う和谷だがその時森下先生に呼び出され、プロの卵として老人と6石置いて打つようにと言われてしまう。中国選手も日本代表を見て強いと思う。しかしsaiではない。アメリカ代表、マスターそして和谷。みんなsaiを意識していた。一方ヒカルは三谷にお姉さんに色々聞きながらiMacもどきで楽しんでいた。
- ゆかり先生のGOGO囲碁のコーナー、今日は石を絶対に取られない方法。3つの似たような形。どれも黒石がほとんど白石に囲まれている。でも、目を2つ作ると囲まれていても絶対に取られないんだよ。
- 緒方先生がアキラが和谷が。ネットにすごく強い奴がいる。最初に見たときには秀策かと思った。見るたびに強くなる。それは神か化け物か。そして、saiが対局を申し込んできた。
- 第十七局 追憶の一局 (2002年2月6日)
- ディスプレイに映るzeldaというネーム。子供かもしれない。なんだ、こいつは。強いです。この人はプロなんですか。プロじゃなければ誰だ。碁の神様かもしれないな。日本に行けば。まさか子供。強い、だが違う。
- 第20回国際アマチュア囲碁カップ。アメリカ代表と日本代表の1局。予想通り日本代表の勝利。アメリカ代表が日本代表にある質問をしようとする。すると日本代表がsaiですかと逆に尋ねる。驚き勢いよくあなたがsaiですかと尋ねるアメリカ代表。いえ、違います。他の選手にも尋ねられた物で。saiとは何者ですか。その問いに中国代表が割って入り答える。そして各国の代表もその場に集まってきた。この夏現れた謎の打ち手。世界中からWho is sai.の大合唱があがっていた。係員はまだ対局している人がいますと静めようとするがなかなか落ち着かない。森下先生が係員に声をかける。インターネットがどうとかというと和谷も言っていたなと考えているところに緒方さんが登場。日本代表が頭を下げる。塔矢名人の研究会に顔をだしていたという事で今日は激励にきたとのこと。会場がざわついている事を尋ねるとsaiというインターネットにいる強い人の話しで持ちきりとの事。中国代表のリ・リーシは中押しで負けた。ではプロが、でもプロが誰とでも対局をするなどという暇なことをするだろうか。韓国代表のキムは友人で韓国で最も伸び盛りのプロ棋士ユ七段が自分をやぶった相手について調べてきてくれと頼まれてきていた。日本のトップ棋士でなければ誰が彼を敗るというのか。黙っていられないと和谷も話しに割り込む。どんな奴かと問われれば、初めて見たのは1ヶ月前。秀策の棋譜が好きでよく並べていた。その秀策に似ていると思った。それから何度も観戦したけど、すごいと思った。見るたびに強くなる。まるで秀策が現代の定石を学んでいるように。その言葉を聞いて緒方はつぶやく神か化け物か。インターネットカフェではヒカルも佐為と話しをしていた。お前って俺にしかみえないのに、この箱の中にはたしかにお前がいるんだぜ。藤原佐為が、本因坊秀策が。異様な会場の雰囲気に疑問を抱きながらアキラが登場。そんなアキラにネット碁をやった事はあるかと緒方さんが尋ねる。関西のプロとはやったことがあると答えるアキラ。インターネットに強い打ち手がいる。アマチュアらしいが韓国のプロさえ負けたという。和谷はアキラに対してツンケンしている。そして自分の考えを言う。saiって子供じゃないかな。現れたのは7月の末。つまり夏休み。そしてチャットで強いだろ、俺と書いてきた。saiとチャットした事があるという和谷に思わず飛びかかる各国代表。考える緒方とアキラ。心当たりは、ありません。彼の事を言っているのなら見込み違いですというアキラ。係員がこれでネットが出来ますよとノートパソコンを持ってくる。今度は携帯としっかりコードでつなぎ、そのパソコンの前にアキラが座る。緒方が操作をしてPlya Goにやってくる。メンバーの名前を探していると、いた。ヒカルと佐為はまた中押しで勝ったと喜んでいる。お前は全部勝っちゃうから気持ちいいぜ。今のはたいしたことはありませんでしたが、本当に強いこともあります。名前を見ているとakiraという名前があった。えっと思うがすぐに他からの対局の申し込みが入ってしまう。それを断ってもう1度akiraという名前を見る。塔矢かな、まさか。taroがまた対局申し込み。一息いれたらと三谷のお姉さんがジュースをサービスしてくれる。それを飲んでからいってみるか。大会会場ではsaiが対局を申し込んできたと騒然となる。
- akiraが対局にO.K.してきたぞ。本当に塔矢だったいいのにな、打たせてやりたいな。そんなヒカルに佐為は試してみましょうかとい言う。黒を持ってください。一手目は17の4、白は左上の星、16の17、白は4の17、15の3。はっとする。saiも真剣な目になる。白がこない。彼を一刀両断にした2戦目、ここまでは同じように打ってきましたね。次は15の16、コスミ。打ってこないのは塔矢だからじゃないですか。まさか。それって塔矢が俺に気づいたということじゃん、やばいじゃん。大会会場ではギャラリーを背負ったアキラの手が止まる。俗に言う秀策のコスミを打ってきた。ばれちゃやばいというヒカルの言葉にしたがって佐為は前回と手を変える、4の14。ごまかせたかなというヒカルに多分と答える佐為。塔矢なのかな、本当にと考えるヒカル。アキラの長考中に広々としたインターネットカフェが映し出される。そして投了。なぜ投了をという各国代表の言葉にたいしてこのままうち続ければ大会に支障をきたしかねません。日を改めて再戦をというアキラ。ヒカルは三谷のお姉さんに予定を聞くと明日から友達と旅行に出かけて今度来るのは日曜日とのこと。ということで、今度の日曜日の午前10時にと打ってもらう。少しは覚えなさいといいながらもメッセージを送ってくれるお姉さん。残念だ、もう帰国している。そんな声の中アキラはその対局を受ける。和谷、そして緒方の顔がこわばる。今日はこれで失礼しますとシマノさんにも声をかけて、アキラは帰っていく。和谷は顔を伏せながら思う。今度の日曜日、プロ試験の初日だぜ。各国代表は結局saiの正体はわからずじまいかといいながら散っていった。そして和谷が一人スポットライトをあびていた。雨降りの日、青い傘の和谷が日本棋院囲碁研修センターにやってきた。今年は塔矢名人の息子も挑戦する。競争率厳しいよなという声が聞こえてくる。しかし対局場の和谷の隣の席は空いたまま。みんなプロ試験目指してがんばっているんだ。ここに来るのがどれだけ大変かわかっていない。日本家屋の畳の部屋にデスクトップパソコンがあり、その時間は9時58分をしめしていた。ごめん、挨拶あとでねとインターネットカフェに飛び込むヒカル。さあ、いくぞ。
- ゆかり先生のGoGo囲碁のコーナーは先週に引き続き眼の続き。前回と同じように3つの形の中で1つだけ生き残れるものがありました。他の2つは2つ眼があるように見えて実は眼ではない欠け眼というものでした。眼に見えて眼ではない、欠け眼はすごく大事だからしっかり覚えてね。ということです。
- 佐為の顔が大きく変わった気がします。なんか顎が完全な三角形になってしまっているような。回想を見てみるとヒカルの印象も変わっているんですね。今のヒカルの方が原作に近い感じがして違和感なくていいんですが。それにしてもakiraに正体がばれないか気にしていたはずなのに、対局を受けるってヒカル君もあまり深くは考えていないんですね。
- エンディングテーマのヒトミノチカラはavex tuneから発売中。
- 視聴率は11.5パーセントだった模様。
- 第十八局 アキラ対sai (2002年2月13日)
- 友人とファミレスでだべっていたため、見逃してしまいましたT_T。それでも一応簡単なストーリーだけは書いておきます。
- 10時、akira対saiのネット碁対局がはじまる。プロ試験会場ではスタートから1時間経過でアキラは不戦敗。緒方さんや世界のアマ達が見守る対局はakiraの中押し負け。akiraはアキラに間違いがないという佐為。そして強くなったのは塔矢ではなく私、そしてそれを見ていたヒカル。緒方はsaiの強さに感嘆としアキラは放心状態となった。翌日碁会所で市河さんにプロ試験の結果を聞かれとまどうアキラはヒカルがインターネットカフェにいたことを知り、駆けつける。俺の幻影。そしてネットで話題になっていることを知り夏休みの終わりと共にネット碁も終わらせるのだった。
- 視聴率は11.3パーセントだった模様。
- 第十九局 ヒカルの実力 (2002年2月20日)
- 強い、進藤ではない。俺の幻影ばかり追っているといつか足下掬われるぞ。もう来ないよ、夏休みは終わりだから。
- 佐為が見守っている中部室として使っている理科室で三谷との対局をしながらヒカルは考える。インターネットも使えないし、仕方がないから俺と打つか。2人分の石を並べるなんて面倒だけど。ただ碁盤も碁石もヒカルの部屋にはなかった。そんな時三谷が言う。お前強くなったな。後頭部に怒りのマークが浮かびながら、次は置き石減らすぞと。そこへ筒井さんがタマコ先生が部費扱いで買ってくれたという碁石と碁盤2セットを持ってやってきた。2つ折りの碁盤はまるでおもちゃみたいとヒカルが言っているところへ今度はあかりちゃんが新入部員だよと女の子を連れてきた。囲碁教室にも通ってた私が全部教えてあげるから。囲碁部いい感じだな、受験生なのがくやしいよという筒井と一局打つヒカル、は互い先を挑んだ。女性陣に教えることになった三谷。帰り道に筒井に聞いた碁石と碁盤の値段を思い出す。1万円は高いな、じいちゃんにでも頼むかと考え、そく実行に移す。訪ねるとじいちゃんもヒカルが囲碁をやっているのを知っていた。折り畳みを買ってやろうというじいちゃんに互い先で買ったら足つきを買ってとねだるヒカル。そんなヒカルに額をぴくぴくさせてじいちゃんが見せたのは第3回町内囲碁大会優勝などの数々のカップだった。碁盤の話しの際に蔵の中にあるあの碁盤についてでた。あれは烏帽子をかぶったお化けが出るという噂があるという。それを聞いてヒカルと佐為は顔を見合わせて笑うしかなかった。それはじいちゃんのおじいちゃんが骨董屋からおもしろがって買った物だった。そんな事を聞きながら佐為は今ヒカルとこうしている。100年前は虎次郎といた。その前は宮中に。1000年たって未だに碁盤の前にいる。神様はいつまで私のわがままをきいてくださろうのだろう。さて、あかりちゃんが、あ〜、駄目。石が全部取られちゃう。と、かわいらしい悲鳴をあげています。こうすればいいよとやさしく教えてくれるアコダさん。囲碁教室の先生がヒカルの事を聞きます。するとおばさんが藤崎さんはヒカル君の事が好きなんでしょ。そうでもなけれあ突然囲碁をはじめたりしないでしょと言い出します。思わず顔が赤くなりながら、私こんなところで何やっているんだろうと考えてしまうあかりちゃんでした。夕日に赤く染まるじいちゃん家。お前、たった1年でこんなに。本当に強くなったな。今回の勝負はまだじいちゃんの勝ちでしたが、1番安いやつだけど、足つきを買ってくれる事になりました。それでお前がやる気をだすなら、安いもんだ。そして宅配便が5万円のセットを家に届けてくれます。お母さんはそんなヒカルを見ながら、あの子がこんなに長く碁を続けるとは思わなかったわと思うのでした。
- 部屋中をまわりながら喜びを表現する佐為。好きなだけ置き石置いていいですよという佐為に対してにぎれよと言うヒカル。もちろんそんなことは出来ない。ヒカルの先手のあと、佐為は4の3。…一瞬とまる。ヒカルにつんつんとする佐為。なんかすげ〜疲れる。対局らしく盤の向こうに座らせると今度は場所がわからなくなる。そこで口で言うのはやめて扇子で指し示すように。これで、まあ、なんとか。しばらくするとばかやろ〜投了だ〜と大声をあげるヒカル。そしてしばらくするとまた。石片づけとけよとすねるヒカル。53,53,55,56。ボクの2目負けだ。ついに筒井さんに2石置かせて勝ったヒカル。思わず大声を出してしまう筒井。ヒカルに負けたことが悔しいんじゃない。なんで受験生なんだろう。そのことがくやしかった。今度の大会は前みたいに惨めな思いをしなくてもすむね。あの時の涙、忘れない。今度こそ優勝さ。囲碁教室ではアコダさんとヒカルが対局していた。それを見て先生はヒカルの成長ぶりには舌を巻くと感心していた。そしてその集中力にも。ヒカルとあかりちゃんを見送ったあと、逆転負けを喫したアコダさんにポカらしいポカはなかった。あの逆転はヒカルの底力です。顧問の先生がよほどの腕なのか、進藤君が熱心なのか。帰りながらヒカルはアコダさんの強さを感じていた。自分が強くならないと相手の強さがわからないんだ。今のヒカルぐらいの力があの時あれば、塔矢君だってふざけるなとは言わなかったんじゃないかなというあかりに対して、あいつにはちょっとやそっとじゃ駄目なんだよと思うヒカル。そして、ヒカルは三谷に互い先で勝てるようになってきていた。それを聞いた筒井はもしかしたらボクらの目標、打倒海王を…。本屋に英語の参考書を探しに来たヒカルは海王の大将と出会う。そして時間があるかなと問いかけられた。
- GOGO囲碁のコーナーは『ダメ』ということを勉強します。これは黒が打っても白が打っても得をしないところということ。ダメは終局してから数えやすいように詰めましょうね。
- 君の本当の力を知りたい。塔矢はもうプロ試験の合格を決めた。院生ってアマの大会には出られないんじゃなかったか。
- 一部アニメアニメしているところはありますが、作画がすごく安定してきていてうれしい限りです。
- 視聴率は12.9パーセントだった模様。これはゴールデンタイムの視聴率で民放第2位という好成績。
- 第二十局 プロへの道 (2002年2月27日)
- 本屋で海王の大将に会ったヒカルはそのまま彼に連れられる。着いた場所は岸本君久しぶりという碁会所だった。岸本の希望はヒカルと一局打ち、その本当の力を知ること。黙々と続く対局。余裕の岸本と必死のヒカルという面々。その対局を見ていたおじさんはマスターに強いなという話しをする。背の高い方でしょ、あれは別格。あとで頭を下げて一局打ってもらうんだねといいます。それに対して、おじさんは小さい方もなかなかだよと答える。見てもらおうじゃないか、大会の頃とは違う今の俺を。ウチの副将と互角くらいかな。この振り代わりはいい手だし、我慢強さもある。しかし塔矢がライバル視していたのは疑問だな。あの時はあいつが買い被っていただけだよ。そういうヒカルに対して幻滅されて終わりなのか、君は塔矢を追わないのかと問う岸本。それに対してヒカルは苦笑いを浮かべながらまあ、いずれ追いつくさと答える。塔矢とは偉い違いだな。目標に向かう意気込みの差。海王囲碁部での塔矢の行動を君は知っているか。いずれとはいつのことだ。およそ2ヶ月かける総当たり戦。今月末まであるはずのプロ試験。塔矢はもうプロ試験合格を決めた。来年4月から彼はプロの棋士だ。一流の棋士なら中学での合格もざら。手合いのある日は学校を休むという世界。ずっと先の話しだと思っていたというヒカルに対して、大人になった時には塔矢は手の届かないところにいるという岸本。今死にものぐるいで追いかけなくて彼が捕まるはずがない。この対局は終わりにしていいかな、俺の優勢はわからない。そう言って盤面を片づけはじめる岸本に対してヒカルは心の中であれは、だから、佐為だよとつぶやく。そんな時マスターが岸本にふと聞いてみる。塔矢アキラは全勝で合格を決めたのかと。それに対する岸本の答えは一敗はしているということだった。理由はわからないが、8月最後の日曜日に行われたプロ試験の当日を休んだというのだ。あの日だ、インターネットの。帰ろうとする岸本にプロ試験ってどうやって受けるの問うヒカル。1年に1回。次は来年の夏だよ。でも、君の場合はまず力をつけないと。院生、日本棋院の院生になって力をつけるとかね。ただ、今の君では院生だって無理だと。そういうと岸本は碁会所を出ていった。ヒカル、暗闇の中から佐為が話しかける。院生試験は年に4回、次は12月。試験方法はプロが実際に打ってみて腕を見るというもの。ヒカル。まるっきり駄目でも諦めない。自分とアキラの距離がはっきり見えてきた。あいつは佐為の強さを知って震えていてもそれでも立ち向かってきた。俺はあきらめないよ。そんなヒカルに佐為は微笑む。ええ、無理じゃありませんよ。あなたが塔矢を追う番ですよ。
- ヒカルと佐為がやって来たのは日本棋院会館。院生ってどんな奴らだろうと想像しています。まさか岸本みたいなのがいっぱい打っているのかな。まずは院生試験をどうやって受けるのかを聞かないとと気合いを入れて進もうとしますが、佐為は偽物のお魚が気になってしかたないようです。受付で聞いてみますと今度の日曜日にあるそうですが、既に申し込みを締め切っちゃっています。次の3月じゃ駄目なのと問われるヒカルはケチと言ってしまいます。塔矢はどんどん先に行ってしまうんだ。なんとかしてもらおうとしているとそこに緒方先生が通りかかりました。すぐには誰だか思い出せないヒカルの事を緒方さんは尋ねます。1月期の院生試験を受けに来たのだが、既に締め切りを過ぎていますし、誰かの紹介というわけでもありません。また棋譜も持っていないしと話す職員に対して自分が推薦するから受けさせてもらえないかと頼みます。用事があるということで、それだけ頼むと緒方さんは部屋を出ていきます。付いている人が緒方さんにどういった子供か聞いたのに対して俺もそれを知りたいんだよと思います。そしてようやくヒカルも緒方さんの事を思い出します。あいつは塔矢名人と一緒にいた奴だ。当然言葉遣いをしかられてしまいます。必要な物は院生志願書、履歴書、棋譜を3通、申込金。そして親にも一緒に来てもらうようにということです。親とびっくりするヒカルですが、それ以上に棋譜って何というヒカルにびっくり仰天の受付の人。さて、所変わって葉瀬中の理科室。棋譜が自分が打った対局を記録した物ということは教えてもらった物の、その書き方はわからないままのヒカル。まあ、筒井さんか三谷に聞けばわかるだろうと達観しています。そんな時にうれしそうな顔の三谷がやってきます。同じクラスの夏目という背の高い奴を新入部員として連れてきたのでした。これで筒井さんが駄目でも大会に出られます。ヒカルの実力も上がってきたし、海王に勝てるかも。そんな盛り上がりを見せる中あかりちゃんとそして筒井さんもやってきます。バレー部の子が大会だけならでてくれるということで、男女そろって大会に出られます。あっ、そうだと言って筒井さんが碁ワールドに塔矢アキラがプロ試験合格したって載っていたと話しますが、ヒカルは驚きません。一ヶ月以上も前に海王の大将から聞いていましたから。だから俺も負けられないって碁の勉強をしているんだというヒカル。それで、俺今度院生試験受けるんだ。それを聞いた筒井さんと三谷ははっとして表情が固まります。棋譜の書き方を教えてと2人の方を見たときにその様子に気づくヒカル。院生ってたしかアマの大会には出られないんじゃなかったかという三谷。それを聞いて手から棋譜がすべり落ちるヒカル。ふり返ってみるとそんな様子になっているのに驚くあかりちゃん。試験を受ける前に気づいて良かったじゃないか。という三谷。まさかお前、囲碁部を辞めるっていうんじゃないだろうな。
- 極めよ、神の一手。ということで、2002年3月27日にavex modeよりDVDの第1巻が発売されます。
- GOGO囲碁のコーナーはゆうき君とまいちゃんの対局中。そんな時にまいちゃんが打った一手にゆかり先生が注目。何もしない方が得をしている場合もあるんですね。
- 進藤君の目標は塔矢アキラなんだよ。勘で打つんだよ、勘で。だって、ヒカルは碁をやめるわけじゃない。
- 第二十一局 葉瀬中囲碁部 (2002年3月6日)
- 視聴率は11.7パーセントだった模様。
- 第二十二局 院生試験 (2002年3月13日)
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- 第二十三局 幽玄の間 (2002年3月20日)
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- 視聴率は10.7パーセントだった模様。
- 第二十四局 王座VSアキラ (2002年3月27日)
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- 視聴率は9.1パーセントだった模様。
- 翌週4月3日は「いい旅・夢気分 スペシャル」の為にお休みです。そしてその次の週はテニスの王子様と共に特番となります。
- スペシャル 突きつけられた佐為の刃・ヒカル最大の壁 (2002年4月10日)
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- 2002年4月10日午後7時より放送のスペシャル。
- 第二十七局 時々戻りたい場所 (2002年4月17日)
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- 第二十八局 若獅子戦 (2002年4月24日)
- avex modeよりDVD ヒカルの碁 二が2002年4月24日に発売されます。初回封入特典としてコナミヒカルの碁特製トレーディングカードが、映像特典としてノンテロップのエンディングと設定資料集がついてきます。
- はぁ〜、1勝。早碁の方が得意かも。フク相手に2連勝。そして和谷相手に3連勝。連勝街道まっしぐらと思ったけど、そうもいかなかった。取りあえずのハードルは越えた。若獅子戦は来月と再来月の研修がない土曜日に行われる。1回戦はすべてプロと院生。
- 第九回若獅子戦。走って来るヒカルと佐為。16位以下や2組が来ていることに違和感を覚えるヒカル。ネクタイを締めている人があまりいないため、プロもあまりプロに見えない。みんなに嫌われている真柴さんが登場。彼は去年院生からプロになった。伊角さんが1回戦の相手。プロはいいっすよと嫌みたらたら。みんなでなんなのあの人状態。塔矢も会場へ。森下門下の佐伯さんに打倒塔矢を激励されあらためてアキラを探すヒカルの目の前を当のアキラが通り過ぎた。会場の雰囲気が一変する。1回戦進藤に勝ったら塔矢に当たる村上二段は更にその思いが強いだろう。緊張しているヒカルに対して16位のお前に勝つ事なんて期待していないよと軽く言う和谷。そしてそれぞれが席に着く。ヒカルとアキラは丁度背中合わせに。緒方九段が赤いクルマを乗り付ける。互い戦だが院生が黒を持つ。それぞれの対局がはじまった。相変わらず軽口を叩く真柴さん。4月デビューから連勝続きの塔矢アキラが注目という記者が緒方九段が入ってきたのを見つけた。その緒方さんが足を止めた盤は村上二段と新初段シリーズの時に塔矢について熱くなっていたあの子の対局だった。緒方さんに塔矢アキラならこっちですよと話しかける佐為。子供大会の時の死活の一手と塔矢名人相手の数手、その両方を彼は見ていた。あれはどちらも私。毎日ヒカルと打つばかり。それも楽しいが、あなたとも打ってみたい。数千の盤上の石の並びを私は今でも覚えています。そうひんやりとした碁石の感触でさえも。盤が空いた、さあ我々も。この身のないのが辛い。いや、ヒカルに巡り会えただけでも感謝しなくては。ヒカルはどうです。いずれあなたを含めたここにいる皆の好敵手になるかもしれませんから。
- 今のキャプテン翼の声には違和感があるな〜。
- プレイステーション用ソフトヒカルの碁・平安幻想異聞録は2002年5月30日に発売されます。
- 苦悶の表情になる真柴さん。ヒカルの対局をずっと見続けている緒方さん。相手ははプロということだが、院生の子達とあまり差はない。今のヒカルでは心許ない。うんっという緒方さんの顔に盤上を見るとヒカルは悪手を打ってしまっていた。一生懸命ヒカルの成長具合を説明している佐為が見ていない盤面に再び緒方さんは驚く。振り向く佐為が見た碁盤は青白く輝いていた。思わず上着を脱ぐ村上二段。フクは相手の田島さんから説明を受けていた。田島さんはアキラの対局を見に行き、フクは伊角さんの対局を見に。いい感じの伊角さん。和谷も負けてしまった。相手は2年前に院生だった中山さん。負けてはしまったがそれでも手応えを感じていた。プロは遠くない。そして和谷も伊角さんの対局を見に。その盤面は、伊角さんやるぅ。ざまみろ、真柴という感じだった。一方塔矢の対局はこのままうち続けても差は縮まらないと院生があっさり投了。力半分という感じだった。そして伊角さんの対局も真柴さんが投了して終了。ギャラリーからはどっちがプロだかわからないという言葉が飛び交う。そんな中真柴さんはこんなところで俺に勝っても意味がない。2年連続院生で1位をやっても意味がないのと同じように。ここ一番で勝てないようではという。思わず殴りかかる和谷。そんな中アキラは後ろにいるヒカルの気配を感じていた。そして佐為と並び盤面を見下ろす。そんなアキラに少し遅すぎましたねと語りかける佐為。緒方は見たヒカルの才気溢れる様を今の盤面から果たして読み解くことが出来るだろうか。そんなヒカルの盤面は青く輝き、驚きの表情でそれを見つめるアキラ君。
- GoGo囲碁のコーナー。ゆうき君はいつも碁盤の真ん中の天元から打ち始めていますが、ヒカルや佐為は角から打ち始めていますね。さて、角と辺と真ん中で同じ陣地を作ってみましょう。同じ陣地を作るのに真ん中は8手、辺は6手、角は4手で作ることが出来ました。一般には角にある星か星から一路置いた小目から打ち始めることが多いです。でも、ゆうき君はやっぱり…。
- もっと強くなりたい。進藤はプロ相手に。タイトルホルダー。桑原、本因坊。
これより新しい物はWatching of 『ヒカルの碁』 at renya.comにあります。
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