Mail from renya.com vol.004 1998/05/31
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http://www.renya.com/mailfrom/

 このMail from renya.comは、雑学とrenya.com worldの状況をお知らせする
メールマガジンです。講読を希望した方のメールアドレスに無料で発信してい
ます。今号のすべての記事の文責はれにゃ([email protected])にあります。

 01:LINK of MAIL MAGAZINE SITE
 02:Home Page of Text Like Web Page
 03:悪魔の月・renya.comの宣言
 04:悪魔の月・事実関係の確認
 05:悪魔の月・各国の対応
 06:悪魔の月・実験の背景
 07:悪魔の月・今後の展開
 08:悪魔の月・核兵器とは
 09:PHSを利用してプロバイダー契約なしでのWeb閲覧が可能に
 10:あとがき
 11:奥付


01:LINK of MAIL MAGAZINE SITE
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http://www.renya.com/link.htm#mailfrom

 メールマガジンに関するリンク集を作りました。リンクしたサイトのいくつ
かを紹介したいと思います。

 インターネットの本屋さん『まぐまぐ』(http://www.mag2.com/)このMail 
from renya.comの配信でもお世話になっているサイト。このまぐまぐがもしな
かったとしたら、今日のメールマガジン関係は一体どうなっていたのか、まっ
たく想像できない。って、ここはこのメールマガジンを読んでいる人の多くに
とっては今更リンクが張ってあってもあまり意味がないですね ^^;

mailnews.com-無料メールニュース一括申込みサイト(http://www.mailnews.com/)
複数のメールニュースサービスを一括して申し込む事が出来るページ。とても
役立つメールマガジンを厳選しているので、とても便利だと思います。

 このリンクはこれからも随時増やしていく予定です。このリンク集はどちら
かといえば、秋葉原などでよくお会いする方々の為のリンクです ^^;


02:Home Page of Text Like Web Page
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http://member.nifty.ne.jp/renya/

 現在のWWWは、 大変楽しいものとなっていますが、一方で重かったりもしま
す。 また、ボクがメインで使用しているHP200LXではテキストベースのブラウ
ザでしか見ることが出来ません(これはこれでとてもすごい事だと思います  
が)。そこで、テキストライクで情報を集めるのに便利なサイトへのリンク集
を作りました。作りましたといっても、現在は箱を作っただけで、中身はまだ
なかったりします。今後近い内にある程度の形にしたいと思います。現在情報
募集中です。ただし、サイトはどこか別の場所に移転する可能性があります。


03:悪魔の月・renya.comの宣言
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http://www.renya.com/renki/

 1998年5月はまさに悪魔の月となってしまった。インドとパキスタン両国が
この月、相次いで地下核実験を実施したのである。
 renya.comは、 インド政府及び国民、パキスタン政府及び国民に対し強い怒
りと哀しみを感じるものである。
 いかなる理由があろうとも、核兵器の開発及び利用はけして許される物では
ない。50年前の広島及び長崎以外の場所が被爆地となる事は許されない。日本
は50年前から未来永劫いつまでも唯一無二の被爆国であり続きなければならな
い。


04:悪魔の月・事実関係の確認
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http://www.renya.com/renki/

 インドのバジパイ首相は1998年5月11日、首相官邸で同国北西部ラジャスタ
ン州にあるタール砂漠のポカランにある核兵器実験場で現地時間同日午後3時
45分(日本時間同7時15分)地下核実験を3回実施したと緊急記者会見で発表
した。
 この実験は1974年5月以来、約20年ぶり2度目の事。
 続く5月13日にも同実験場において、同日午後零時21分(日本時間同日午後
3時51分)に2度目の地下核実験を2回行ったと同日インド政府は発表。

 パキスタンは1998年5月28日午後3時30分(日本時間同7時30分)パキスタ
ン西部のバルチスタン州チャガイ地区で5度の地下核実験を実施。
 パキスタンのタラル大統領は、核実験後にパキスタン全土に非常事態宣言を
だし、憲法の一時停止と政府への強大な権力集中が行われた。
 続く5月30日午後1時10分(日本時間同5時10分)チャガイ実験場において
2度目の地下核実験を1回実施した。
 パキスタン政府は2度に渡る実験で今回の一連の実験はすべて終了したと発
表。


05:悪魔の月・各国の対応
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 中国に次ぐ巨大な人口を抱え、21世紀にはその中国を抜いて世界一の人口を
抱える大国インド。このインドとの経済関係の悪化を恐れるロシアやフランス
などは、今回のインドの核実験に対して遺憾の意を発表するなどはしたが、経
済制裁などの厳しい処置は取らなかった。また、直後のバーミンガムサミット
(主要8ヶ国首脳会議)においても、主要国が非難の足並みをそろえることは
なかった。この事がパキスタンの核実験を引き起こす原因の1つになってしま
ったことを、各国はどのように考えているのだろうか。

 主要国の中で厳しい経済制裁などをとったのは、日本とアメリカだけであっ
た。その上でパキスタンに対しては自重を求め、特使を派遣するなどしたが、
結局はパキスタンの核実験を阻止することは出来なかった。
 ただ、唯一の被爆国とのみいい続ける日本政府の外交力のなさが改めて問わ
れている。
 また、アメリカはインドの核実験を事前に把握する事が出来なかったと言わ
れている。また、パキスタンの核実験を阻止することも出来なかった。この事
はアメリカの国際社会における影響力のますますの低下を如実に示す物となっ
てしまった。

 少なくとも、パキスタンによる地下核実験を阻止出来なかったのは、核兵器
に対する国際社会のあまい認識があると思える。特にロシアやフランスの態度
には一種の憤りを感じる。
 インドの核実験直後に開かれたバーミンガムサミットで有効な手を打てなか
った時、核保有が一概にいけないことではないという誤った印象をインドやパ
キスタンをはじめとする多くの国に与えてしまったと思われる。

 日本人は誰でもは核実験の禁止や核廃絶が世界の流れだと言っているが、こ
れが本当の事かどうかこれらの行動を見ていると疑わしい気すらしてくる。


06:悪魔の月・実験の背景
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 インドとパキスタンは独立以来、カシミール地方の領有権問題などで対立し、
現在までに3度の戦争を引き起こしている。
 インド独立の父、マハトマ・ガンジーは大英帝国に支配されていた旧インド
帝国が1つの国として独立する事を目標に非暴力非服従運動で独立運動を展開
していた。しかし、結果としてインドはヒンズー教徒中心で、パキスタンはイ
スラム教徒中心でそれぞれ分離独立をしてしまった。マハトマ・ガンジーは、
各宗教の融和を解く旅の最中1人の男に打たれてその命を落としてしまったの
である。

 インドの今回の核実験は先の総選挙で成立した脆弱な人民党政権の政権基盤
を安定化させるための方策として取られたとも考えられている。

 パキスタン政府はインドの核実験を受けて高まった国民の間の核実験待望論
を押さえ込むことが出来ず、国際社会のインドに対する対応があまい事を見て、
これならばとある程度の制裁は覚悟の上で行ったと見られる。

 先のフランスや中国の地下核実験への国際社会の対応を見て、経済制裁など
が行われてもそれは一時的なものに留まるという判断がインド政府にはあった
と思われる。


07:悪魔の月・今後の展開
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 今回の一連の実験により、核保有国を米露仏英中の5大国に限定するという
NPT(核拡散防止条約)体制は完全に崩壊したと言っていいだろう。 今後、核
疑惑国と言われる国々が一斉に核武装に走る可能性がある。そうなると、もは
や核の拡散は決定的なものとなり、 NPTやCTBT(包括的核実験禁止条約)がな
んら実効的な意味を持たないということになるだろう。

 NPT体制の崩壊が日本に直接関係あるところでいえば、 北朝鮮(朝鮮民主主
義人民共和国)に核開発の口実を与えてしまった可能性が否定出来ないという
所だろう。もし、北朝鮮が核保有国となってしまった場合、韓国(大韓民国)
及び日本はどういった対応をとることになるのだろうか。

 全世界的に、対外的な危機感が高まると、各国で極右主義(国粋主義)が台
頭することになるでしょう。もちろん、日本もこれの例外ではないと思われる。

 パキスタンが核兵器を保有したと言うことは、見方を少し変えてみると、イ
スラム系の国がはじめて核兵器を保有したという事を意味している。これは、
今後アラブ各国への核開発の伝播が心配される。特に絶えず不安定な中東各国
は一斉に核保有に走る可能性が否定出来ないのが悲しい。

 南アジアの安定で考えると、カシミール地方には、インド、パキスタン両国
合わせて60万人ほどいるが、インドの核実験の後、散発的に銃撃戦が行われて
いる。これが更に発展する可能性がある。そうなると、4度目のインド対パキ
スタン戦争に発展してしまう可能性が否定できない。その時もし核兵器が使用
されるような事態にでもなったら、一体世界はどうなってしまうのだろうか。

 今回の一連の核実験により、全世界的に考えて、核兵器が実際に使われる
可能性が極めて高くなったと言える。
 核戦争においては、先制攻撃を仕掛けた方が圧倒的に有利な立場に立つ。し
かし、冷戦時代においては、米ソそれぞれが広大な領土を持ちまた補足がほと
んど不可能な原子力潜水艦などにより、必ず報復され共に滅んでしまうという
ことがあり、いわゆる核抑止論というものが成立していた。しかし、インドと
パキスタンが仮に核戦争に発展した場合、先制攻撃で相手の核ミサイル基地を
壊滅させてしまえば、報復の可能性が消えてしまうと考えられる。となると、
やられるより先にやれという論理が成立してしまいかねないという状況になる。


08:悪魔の月・核兵器とは
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 表題を悪魔の月としているが、核兵器というのはまさに悪魔の兵器である。
その理由の多くは圧倒的な破壊力とその為に発生する放射能汚染の危険性に由
来する。

 核兵器は、通常兵器では考えられないような破壊力を有している。50年前の
広島や長崎を見ればそれが実感出来るだろう。たった1つの爆弾で1つの都市
が丸ごと廃虚と化してしまうのだ。しかも、その後の核開発競争により広島型
原爆の数百倍の破壊力を今の原水爆は有している。今世界にある核兵器をすべ
て使えば一体何回地球全土を破壊できるのかもう数えきれる物ではないのであ
る。
 戦争という物は許される物ではないが、一方で人類の歴史はイコール争いの
歴史とも言われるように生き物にとってある意味避けて通れないものであると
も言える。けして戦争を認めるわけではないが、それでももし戦争をする場合
においても一定の約束事という物があってしかるべきである。しかし、核兵器
の圧倒的な破壊力の前にはそのような物が一切無視されてしまうのである。

 広島や長崎の被爆者がその後50年苦しみ続けている物。それが放射能汚染で
ある。人間というよりも地球上の生命体にとって、放射能というのは忌むべき
存在なのである。放射能と人類が共存することはできないのである。


09:PHSを利用してプロバイダー契約なしでのWeb閲覧が可能に
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 本年度中のドコモへの営業譲渡が決まったNTT Personalだが、6月1日から
「パルディオネットサーフィン」サービスを開始する。 これは、32Kパルディ
オと32Kカードを使って直接Web閲覧が出来るという物で、特別な費用はなく1
分15円で利用する事が出来るというもの。


10:あとがき
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 このような記事を書いていると自分の無知を改めて実感します。今回はほと
んど調査をせずに自分のあやふやな記憶だけで書いている部分が多いので、間
違いなどがあるかもしれません。その時はやさしく教えて下さいね ^^;
 また、言いたいことも書いている内によくわからなくなってしまいました。
しかし、最初の宣言の所に書いてあるように、如何なる理由があろうとも核兵
器の開発・所有・利用は許される物ではないと、これだけは強く思います。


11:奥付
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発行しています。( http://www.mag2.com/ )

 1998年5月10日に配送したvol.002での読者数は39名でした。
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